家庭、地域社会、学校を結ぶ情報通信                          NO348

2005年(平成17年)7月22日発行

大 王 や し

 

発 行 所  台中日本人学校       電 話     2567−2079

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校長室より

校 長  松 井 幹 夫

 

1.一学期を振り返って

台湾全土に大きな被害をもたらした台風5号。その台風一過となった本日、子どもたちが大きな病気・ケガをすることなく一学期を無事終えることができました。これもひとえに、運営委員会・PTA役員の皆様・保護者の方々のご支援・ご協力のお陰と感謝しております。今年度は、週当たりの授業時数を変更し、小学部低学年にとって負担になるのではと心配しましたが、基礎・基本の力が着実についているという教育的効果が認められました。これも、保護者の皆様方のご理解とご協力の賜物と感謝しております。

 

2.宿泊学習を終えて

台風5号の影響で当初の計画が大幅に変更されましたが、20日(水)・21日(木)に、台中日本人学校を拠点として1泊2日の宿泊学習が無事実施され、小学部、中学部ともに思い出多い宿泊学習となりました。、当初の計画とは違った活動を行ったものの、子どもたちは精一杯活動を行っていました。夕食は中学部全員で作ったカレーをおいしくいただきました。各グループの小学部1年生から、「お母さんがつくったカレーもおいしいけれど、こっちもおいしい。おかわりください。」という声が聞こえました。

校外での活動がなかった宿泊学習でしたが、小学部の目標『みんなの心を一つにし、成功させよう宿泊学習』、中学部の目標『協力・責任・笑顔』が十分達成された実り多い宿泊学習であったことを報告します。

 

3.いよいよ夏休み!有意義な37日間を過ごしてください

子どもたちにとっては、待ちに待った夏休みが始まります。子どもたちが不規則な生活にならないよう、早寝早起きに努め、何よりも健康で過ごせるよう願っています。

また、夏休み中は、家庭で過ごすことが中心になりますので、家族の一員として子どもたちの成長に合った家事を分担し責任をもってやり通すよう、本日各家庭で話し合っていただければ幸いです。普段から、風呂洗いや食事の配膳、食器洗い、洗濯物の取り込みなどを毎日やっている感心な子どもたちがたくさんいます。お手伝いをしていない子どもたちには、せめて夏休みだけでも頑張らせてください。

夏休みには、交通事故ゼロ、病気ゼロ、けがゼロで、楽しく過ごせるよう願っています。

二学期の始業式には、たくましく成長した子どもたちに出会えることを楽しみにしています。

 

4.ボランティア活動のお願い

8月27日(土)には、PTA会員の皆様が、新学期に子どもたちが少しでも気持ちよい環境で学校生活が送れるようにと校舎・体育館等の校内清掃を計画していただいております。お忙しいと思いますが、多くの皆様方の参加・協力をお願いいたします。

今年は、子どもたちが安全に気持ちよく運動会が実施できるようにと、保護者の皆様方による草取りからボランティア活動が始まりました。

また、7月9日(土)に実施されました『PTA校内バザー』は、多くの人にお越しいただき、大盛況で終了することができました。これも、バザーの品物を提供してくださった保護者の皆様、企業の皆様、当日お買い上げいただいた皆様方のお陰と感謝しております。お手伝いしてくださった保護者の皆様にもお礼申しあげます。忘れてならないのは、品物集めから値段付け、売上金の集計まで毎日のように学校に足を運びお仕事をしてくださったPTA役員の皆様のお仕事ぶりです。頭の下がる思いで一杯です。本当にありがとうございました。

台中日本人学校が円滑に運営されているのは、運営委員会・保護者の皆様方のボランティアの精神の結集の力です。今後ともよろしくお願いいたします。

 

5.夏休み期間中の図書室開放について

夏休み期間中、本校図書室を以下のように開放いたします。積極的に図書室をご利用ください。

@ 月曜日から金曜日の午前9時から午後4時までの間、図書室を利用することができます。

 A 図書室の本を読んだり、借りたりすることができます。

 B 借りることができる冊数は1人5冊までです。夏休み中は何度でも本を借りられます。

C 日直の先生に声をかけて図書室へ行き、ご自由に本をお読みください。

 

6.NHK地球ラジオ

「NHK地球ラジオ」という番組で、小学部3年と6年の2人の作文が紹介されます。本人の朗読によるものです。2人は今週の火曜日、電話にて作文を録音しました。放送予定日は8月20日(土)です。日本時間18:20(台湾時間17:20)過ぎに放送される予定です。NHK第1(日本)・台湾短波(台湾)で聞くことができます。NHKのHP上で2人の写真も紹介される予定です。この日には是非NHKラジオに周波数を合わせていただき、2人の作文を聞いてみてください。

 

 

 

電話で作文を朗読する2人

 

 

 6月29日() 水難救助法の学習                                     

 

 

 

 

 

 

 

  地元の消防署の方とボランティアの方に来ていただいて水難救助法の学習をしました。浮き輪の投げ方や心肺蘇生法の実習、みんな真剣です。

 

 

 7月6日() 小学部七夕集会

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小学部1年生から6年生までが9つの縦割り班に分かれ、学活の時間を使って七夕の飾りを作りました。

近所の方に分けてもらった立派な竹に、小学部103人分の短冊が揺れています。願い事、かなうといいですね。

 

 

 7月9日() PTA主催校内バザー

 

 7月9日()、みんなが楽しみにしていた校内バザーが開催されました。多くの皆様から提供していただいた品物が体育館いっぱいに並べられ、会場は熱気に包まれました。

 

 

 

 

 

 

 

 

開場前から大にぎわいです     会場内は人、人、人       体育館の外には休憩スペース

 

      

 

 

 

 

 

 

掘り出し物もたくさんあったようです            おにぎりなどの手作り食品も人気です

 

 

 

 

 

 

 

 

 

子供の目当てはやはりアレですか?         駄菓子や飲み物までありました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   レジは大忙しです              PTA役員の方をはじめ、みなさまお疲れさまでした!

 

 

 

 7月12日() 小学部6年生音楽朝会

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小学部最高学年の音楽朝会です。合唱や合奏に渚の効果音やいろんな楽器の音を織り交ぜて、海の冒険者をイメージした楽しい舞台になりました。バンダナがカッコイイですね。

 

 

 

ペンリレー

ぼくの夏休み

小学部1年担任

 

さあ、明日から夏休みですね。みなさんは、どんな夏休みを過ごすのでしょうか。また、今までどんな夏休みを過ごされていたのでしょうか。旅行、勉強、運動、おじいちゃん、おばあちゃんの家、お手伝い、ゴロゴロ・・・。いろんな過ごし方があると思いますが、今回は子どもの頃の私の夏休みを思い出して書いてみたいと思います。

私は就職してから福島県に住んでいますが、生まれは栃木県の茂木町というところです。モーターファンの方ならご存知かもしれません。サーキット場「ツインリンク・モテギ」があるところです。サーキット場ができるくらいですから、とっても自然が豊かなところです。

<小学生の頃>

[ムシ取り]

 毎日のように友だちと山に行き、ムシ取り(カブトムシ、クワガタムシのことを「ムシ」と呼んでいた)をしていました。炎天下の中、帽子も被らず、林の中を駆け回っていました。ムシの集まる場所は不思議と決まっており、木も楢(なら)や椚(くぬぎ)と決まっています。ポイントに到着すると片っ端から木を蹴っていきます。するとその振動で、ムシがばたばたっと枯葉の上に落ちてきます。その音がたまりません。「でかいのが落ちた。」「5匹おちた。」興奮する瞬間です。経験というのはすごいもので、音だけで落ちたものがムシか枯れ枝かということは簡単に聞き分けられます。ムシの種類さえもだいたいわかります。音のした先に目を凝らすとムシがひっくり返っていたり、葉っぱの下に身を隠そうとしていたりします。ミヤマクワガタは動きが鈍く、じっと固まっています。ノコギリクワガタは動きが敏捷で、もたもたしていると逃げられてしまいます。あのミヤマクワガタの黄金の輝き、ノコギリクワガタの角の美しい曲線、まるで宝石のようです。(興味のない方は読み流してください。)家に帰ると大きなお菓子のカンにそれを移し、スイカの皮や砂糖水を湿らせた布などを置いてやります。そしてそれを飽きもせず、ずうっと見ていたり、取り出しては戦わせてみたりしていました。

[旅行]

 子どもの頃、親に遊んでもらったということは、ほとんどありませんでした。実家は農家でこんにゃくと米を作っています。農家に休みはないのです。しかし、年に1度だけ、夏休みに泊を伴う旅行に連れて行ってもらいました。小さい頃、家に乗用車はありませんでした。ある乗り物といえば、2トントラックと軽トラック、トラクターといった農作業に必要なモーターカーばかりでした。小学3年生の時、とうとう我が家にも乗用車が来ました。「ニッサン・セドリック」。緑色にピカピカ光ったダークメタリックのボデイーは夢の箱舟のようでした。父もかなりうれしかったのでしょう。突然、「明日、房総半島に行くぞ。」と言い出しました。心の準備もないまま翌日の早朝、車に押し込められ、正気になった頃には、目の前に太平洋の大海原が広がっていました。犬吠埼を散策したり、鴨川シーワールドでイルカショーを見たり、民宿に泊まりおいしい海の幸を食べたりといろんなことをしてきました。昨日のことのように映像が鮮明に思い起こされます。そうとう楽しかったのでしょう、夏休みの作文にその旅行のことを原稿用紙に5、6枚書いたことを覚えています。

<中学生の頃>

[部活]

 部活です。毎日、毎日部活です。野球部に入っていました。当時は練習中に水を飲むと体力がなくなるということが定説になっていて、練習中は1滴も水を飲むことが許されませんでした。(これは全くの間違いで、現在のスポーツ科学では逆に水分を取らなければならないと言われている)当時のあの時ほど水が飲みたいと思ったことはありません。力石徹(マンガ「あしたのジョー」)の気持ちはよく分かります。練習で一番きついのがノックです。グラウンドにへたり込むまでエンドレスに続きます。特にOBが来ると大変です。どんな練習をしていてもそこでストップがかけられ、ノックが始まるのです。農協のSさんは外回りの合間によく来てくれました。みんなSさんが来ると顔を曇らせます。「ちゃーす。」と自分への気合も込め、大きな声であいさつをして、殺人ノック(そう呼んでいた)が始まります。ひとしきり打ちまくり、汗だくになったSさんは、「じゃあ、がんばれよ。また来るから。」と言い残し、さっそうと軽トラックで帰っていきます。「また来るのかよ。」みんなそう思っていました。休みもなく、つらい練習もしたのに結局、県大会には出場できませんでした。しかし、今になって思えば仲間との友情や忍耐力、体力など貴重なものを得ていたと思います。

<高校生の頃>

[勉強]

夏休みには夏期講習があり、まじめに勉強していました。台中校にはクーラーがあり快適ですが、当時の真夏のクーラーのない教室は、30度を越えていたでしょう。蒸し風呂のような暑さでした。男子校でしたのでシャツのボタンを4つぐらい開け、ズボンも脱いで講義を受けていました。みんなそんな格好で、真剣な顔をしているのですから、傍から見ると滑稽だったに違いありません。黙々と勉強していたあの頃の自分はえらかったなあと思います。

 

参考になるかどうかはわかりませんが、私の思い出を書かせていただきました。台中校の皆さんはどんな夏休みを過ごしますか。とにかく、いろんな経験をたくさんしてほしいと思います。経験はまさに人間の形成だと思います。特に旅行などに行かなくても自分のやりたいことや好きなことを、とことんできるのが夏休みです。健康には十分気をつけ、ぜひ充実した夏休みにして下さい。

 

 

図書紹介

 

 

 国語の教科書に近年ずっと掲載されている名作として、小学校3年生では斎藤隆介の「モチモチの木」があります。「まったく、豆太ほどおくびょうなやつはない。もう五つにもなったんだから、夜中に、一人でせっちんぐらいに行けたっていい。」という有名な書き出しで始まります。最後にはまた、「豆太」が「じさま」をしょんべんに起こして物語が終わるところに、斎藤隆介らしさがにじみ出ています。

 そんな斎藤隆介の主な作品として、次のものがあります。

    かみなりむすめ

    ソメコとオニ

    ベロ出しチョンマ

    花咲き山

    三コ

    八郎

    半日村

 

笑う話もあれば悲しい話もありますが、どれも根底に流れるものは斎藤隆介流の優しさでしょう。特に「三コ」や「八郎」に登場する大男は、斎藤隆介の理想像とも言われています。

「かみなりむすめ」や「ソメコとオニ」などは、小学校入学前から読み聞かせできる作品です。

滝平次郎の挿絵が多いのは、斎藤隆介が滝平二郎に挿絵を依頼したそうです。齋藤隆介自身のイメージと滝平二郎の挿絵がよほどマッチしているのでしょう。

小さいうちに触れさせておきたい絵本のシリーズです。