家庭、地域社会、学校を結ぶ情報通信                  NO342
2005年(平成17年)3月4日発行

大 王 や し


発 行 所  台中日本人学校
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校長室より

校 長  松 井 幹 夫

1.中学部第23回卒業証書授与式

本日行われました中学部第23回卒業証書授与式に、台中日本人学校運営副委員長 金子 鐵夫様、日本交流協会台北事務所 総務部主任 鈴木 文浩様を始め大勢の来賓の皆様、保護者の皆様にご臨席いただきありがとうございました。厳かな中にも心温まる式となりました。卒業生の活躍ぶりと、在校生の卒業生に対する感謝の気持ちが随所に垣間見られた素晴らしいものでした。

義務教育を終えた8名の卒業生は、喜びと希望を胸に母校を無事巣立っていきました。

 

2.校舎内外のお掃除ありがとうございました

    2月26日(土)には、PTAの役員・保護者の皆様を中心に、「校内清掃ボランティア活動」として、卒業式を控えた体育館・子どもたちが一年間お世話になった教室等を清掃してくださいました。

    当日は雨にもかかわらず多くの保護者の皆様にご参加いただきました。また、子どもたちも数多く参加し、一緒に頑張ってくれました。寒さに負けず裸足になって教室の床のワックスがけにも精を出してくれました。学校中が見違えるほど美しくなりました。参加いただいた方々に改めて感謝いたします。

 

3.中学部卒業生・小学部卒業生より卒業記念品をいただきました

本年度卒業生の保護者の皆様より、卒業記念品として「大型カラーテレビ」1台・「DVDプレーヤー」2台を寄贈していただきました。今後の視聴覚教育に生かしていきたいと思います。在校生・教職員一同、いつまでも大切に使わせていただきます。本当にありがとうございました。

 

4.子育て

    皇太子殿下が、お誕生日に際しての記者会見で、敬宮愛子様の今後の養育方針について、

ドロシー・ロー・ノルトというアメリカの家庭教育学者の作った「子ども」という次の詩を引用されました。私は子どもたちの成長にかかわる一員として、とても感銘を受けました。そこで掲載いたします。保護者の皆様も子育ての一助として内容をご理解いただければ幸いです。

 

『批判ばかりされた 子どもは

                非難することを おぼえる

 

殴られて大きくなった 子どもは

力にたよることを おぼえる

 

笑いものにされた 子どもは

ものを言わずにいることを おぼえる

 

皮肉にさらされた 子どもは

鈍い良心の もちぬしとなる

 

しかし、激励をうけた 子どもは

自信を おぼえる

 

寛容にであった 子どもは

忍耐を おぼえる

 

賞賛をうけた 子どもは

評価することを おぼえる

 

フェアプレーを経験した 子どもは

公正を おぼえる

 

友情を知る 子どもは

親切を おぼえる

 

安心を経験した 子どもは

信頼を おぼえる

可愛がられ 抱きしめられた 子どもは

世界中の愛情を 感じとることを おぼえる』






 
2月21日(月)
「児童会役員選挙」












 新児童会役員を決める立ち会い演説会と選挙が行われました。立候補者は、「台中日本人学校をこんな学校にしたい。」と熱く公約を語りました。聞く子どもたちも、「誰に投票しよう?」と考えながら、真剣に話を聞いていました。




 
 
2月21日(月)
「中学部球技大会」
 中学部では、球技大会が行われました。種目はソフトバレーボールでした。好プレーあり、珍プレーありで、楽しくも白熱したゲームが繰り広げられました。
 














 
2月23日(水)
「小3社会科見学」
 小3の、消防署と警察署への社会科見学が行われました。消防署では、消防車の仕組みを丁寧に説明してもらいました。警察署では、本物の手錠や拳銃を見ることができました。子どもたちは、消防署や警察署の様子を肌で感じることができたことと思います。















 
2月26日(土)
「PTA奉仕活動」
 この日、PTAの奉仕活動が行われました。卒業式、年度末を控えて、教室や体育館の大掃除を中心に行いました。すべての教室にワックスがけをし、ピカピカになりました。体育館やその他の場所も、とてもきれいになりました。休日にもかかわらず来ていただいた役員の皆様、保護者の皆様ありがとうございました。












 
 
2月28日(月)
「離 任 式」
 
 
 
 







 この日、台中日本人学校で約6年間、こどもたちの指導に尽力して下さった頼雨采先生の離任式がありました。図工や中日語の指導を中心にしていただき、大変お世話になりました。頼先生、そして子どもたちは、いつまでも別れを惜しんでいました。頼先生には、新しい環境で一層頑張って欲しいと思います。




 
 
2月28日(月)
「小学部児童総会」
 
 
児童総会では、児童会事務局そして各委員会から活動の反省があり、その後、児童会役員の引き継ぎが行われました。今年度のすばらしい活動に負けないくらい、来年度の児童会活動、委員会活動を頑張って欲しいと思います。


 
 
3月 1日(火)
「中学部3年生を送る会」
 中学部の「3年生を送る会」では、各学年からの歌やダンスの出し物が発表されました。その後、在校生から卒業生へのメッセージ発表と色紙の贈呈が行われました。最後に卒業生から在校生へのメッセージが発表されました。笑いあり、涙ありの素晴らしい1時間となりました。卒業生のいい思い出となったのではないでしょうか。 














離任挨拶
                       頼 雨采
 
 子どもの頃、私は一度も「教師になりたい」という夢を持ったことはありませんでした。教師という仕事を軽く見ていたのかもしれません。自分はもっと難しい仕事にチャレンジしたいと思っていたのです。ですから、横浜国立大学に入って、経営学の勉強を始めました。しかし、いろいろなことがあって、その後学芸大学の学校教育の講座に入りました。この時も、教師になりたいという気持ちはありませんでした。しかし、台湾に帰ってきたら妹が塾を経営していたので、それを手伝うために教師の仕事を始めました。その時には小学生と中学生とを教えました。でも、小さい子を教えることと大きい子を教えることの違いに全然気がついていませんでした。
 台中日本人学校の小学部にいた6年間、先生方の様子を見て、特に小学部の先生の姿を見て、本当に頭の下がる思いがしましたし、また尊敬しました。初めて先生の偉大さが分かってきました。小さい子は、木や花の芽と同じように世界に向かっていろいろな探検を始めます。学習の面では言葉や計算の勉強があって、生活の面では人間関係や躾があります。子どももいろいろな家庭から育ってきているので、それぞれの能力、条件、興味などが全く違います。先生の教え方や態度は、布を染めるように直接子どもに影響を与えます。特に小学生の段階では、人格、学習、習慣があまり固定していませんから、よい人格、習慣が身についたら、将来役に立つ人間になれると思います。幹が太くなれば木は高くなるのです。小学校の先生の役割の重要さが台中校での6年間でとてもよい勉強になりました。
 また、先生の仕事は、粘土の作品を細かく作るように、少しずつ丸めたりこねたりして、だんだんと形づくるように子どもを教育していくものだということも実感しました。子どもの教育は、学校の先生と保護者が協力してできる大きな工事だと思います。物事の裏にある数多くの苦労を考えてみて下さい。思いやりの気持ちで支えてあげて下さい。
 6年間、学校のいろいろな先生方にお世話になりました。皆様、ありがとうございました。




2004年度子ども相談室より−19−

子ども相談担当

あの空を忘れない

 いよいよ「2004年度子ども相談室より」も最終回を迎えました。2003年度(平成15年度)に子ども相談の担当となり、校内の教育相談体制の整備、子どもおよび保護者の悩みに耳を傾ける、そして大王やしを通じた保護者啓発という3点を活動の柱として取り組みを行ってきました。教育相談に関しては未経験でしたので、ご期待に添えない面も多々あったと思いますが、自分なりに努力を継続してきた2年間であったと考えています。

 

Gateを出て行く君が  振り返って手を振った・・・

君の夢が叶う日まで    見守っているよ

想い出という影で

Give A Chance To Dream

あの空の輝きを     忘れない・・・新しい君を見た

この日を

 

あんなに君が悩んで   たどりついた答えだから

その涙の大切さが    僕には分かるよ

心が痛いくらい

Give A Chance To Dream

誰よりもまぶしいよ   忘れない・・・微笑みも泣き顔も

永遠にここにいる

きらめきを見上げて

Give A Chance To Dream

あの空の輝きを     忘れない・・・君といた幸福を

残らず

 

 紹介した歌詞は、2003年3月の小学部6年生卒業式の退場曲として使用したものです。今の私の気持ちを一番よく表していると思い、掲載させていただきました。古い曲ですが、思い出の一曲です。

 さて、最後なので私事を書かせていただくとしましょう。私が台中日本人学校で過ごした4年間の中で一番の思い出であり、財産と感じるものは次に紹介する子どもからの手紙の内容です。

(前略)ところで、私の将来の夢である「教師」。いつか必ず先生に「なぜ教師になりたいか」伝えようと思っていました。なぜかというと・・・先生に憧れていたからです。ここだけの話なんですが、先生は私が出会ってきた先生方の中で最高に素晴らしい先生です。私は先生の生徒に対する愛情や思いやりなどに感動し、「教師という職業って格好いいなぁ〜」と思うようになりました。もし、教師になれなかったら、先生のような立派で素晴らしい大人になりたいです。先生と過ごした3年間。先生に出会えたこと、先生の教え子であったことは私の誇りです。辛い時、悲しい時は先生の顔を思い出して頑張ります。だって、先生は私にとって大仏様みたいな存在なんですもの。18才過ぎたら、お酒を飲みましょうね♪ 最後に、先生のこと大好きです!!(後略)

 “たまたま”台湾へ派遣されることになり、“たまたま”台中日本人学校に赴任してきたから出会えた子どもです。この子にとって私との出会いは+(プラス)の影響となっている手ごたえを感じました。

また、春節休み期間中の話ですが、10年前に卒業させた教え子が一人で台湾まで会いに来てくれました。現在25歳になる女の子です。仕事上の人間関係で精神的に疲れたので気分転換も兼ねて、中学時代の担任の先生に会いに来てくれたのです。3日間という短い間でしたが、中学時代の思い出や現在の心境などを「先生、しっとーっと?」「いそがしかけんね〜」など懐かしい博多弁で語り合い

ました。彼女が言った『先生っていう職業はすごいですよね。先生はたくさんの教え子がいるけれど、私にとっては人生のある年代の中に確実に存在する一人だけの先生なんだから。人の人生に強い影響力を与えることができる仕事ってそんなにないですよね。』という言葉を、空港で別れて高速道路を台中に向かって走る車の中で思い出しながら、改めて教師という仕事の持つ意味について考えました。

 自分自身、教師になるきっかけは中学時代に出会った先生に強い影響を受けたからです。

その先生とは、たった1年間の部活動だけのつながりでしたが、今の自分の生き方の基礎を教えてもらったような気がして、卒業後もつながりを持ち続けました。私が教師になった時に一番驚き、一番喜んでくれたのもその先生でした。今でも「師匠」と思っています。

 今、最後の原稿を書きながら、これまで関わってきた全ての子どもたちの顔と名前を思い浮かべています。ここに来なければ出会うことができなかった子どもたちとの出会い。子どもたちの心の“思い出という部屋”の片隅に存在することができたことは、私にとって貴重な財産となりました。この経験を福岡の中学校に戻っても十分に生かしていきたいと思います。

 最後に、今日、台中日本人学校を巣立ち、新たなる社会へとはばたいていく第23回中学部卒業生のみなさん、ご卒業おめでとうございます。一人ひとりの人生の道は異なっていても、台中校で共に過ごした思い出を忘れずに、自分の道を精一杯歩んで下さい。