家庭、地域社会、学校を結ぶ情報通信 NO339
2005年(平成17年)1月7日発行
|
大 王 や し |
|
発 行 所 台中日本人学校 |
校長室より
校 長 松 井 幹 夫
| 昔々、神様が動物たちを集めておっしゃいました。 「お前達の中から、干支を12匹決めることにする。それぞれ1年の代表となる名誉ある仕事じゃ。我はと思うものは、明朝わしのもとに来るがよい。来た順番に12匹、1年ずつ暦の大切な仕事をあたえよう。」 それを聞いた動物たちはおおはりきり。自分こそは朝1番に神様のお宮へ行って、お役目をいただこう。なかでも牛は、「僕は走ることが苦手だけれど、どうしても1番になりたい。何かよい方法はないものか‥‥」と考えました。そうだ!足の速い動物たちが眠っている夜のあいだに出発しよう。翌朝、日の出とともに動物たちはいっせいに走り出しました。林をぬけ、川を渡り、ものすごい速さです。 一方、夕べのうちに歩き出した牛は、はるか先をのどかに歩いています。風が挨拶をしながら、通り過ぎました。「やあ牛さん、あの丘の上が神様の宮殿だよ!」「ありがとう風さん。」猛スピードで走って来る虎の足音と砂煙が、だんだん大きくなりました。さすがの牛も気が気ではありませんでしたが、とうとう丘の上の神様のお宮の前に着きました。そして、門をノックしようとしたその瞬間、なにやら小さなものが牛の角のかげから、ぴょこんと飛び下り、そのままお宮の入口に入って行きました。 「やったー1番のりだぁー」なんとその声は小さなねずみでした。実は、賢いねずみは夕べの牛の作戦に気づいて、こっそり牛の背中に隠れていたのです。「やれやれ」と牛はねずみのシッポをくわえ、干支の順番の2番目を確保しました。そこへ勢いよく飛び込んできた虎が、牛の尻尾をあごで押さえ、「おう、俺は3番だ。」そして、その虎の背中にウサギがピョーンと跳び乗りました。「わたしは4番よ。」そこに龍とヘビが重なるように走りこみ、馬がぶるぶる鼻息をたてながらすべりこみました。 次に来たのは羊です。馬のしっぽにしがみつくと、『メェー』と嬉しそうになきました。そこにニワトリをおぶった猿が飛びつき、犬といのししがそれに続きました。12匹の動物が1列にそろうと、うやうやしくお辞儀をしました。 神様はほほえみました。 「みんな、ご苦労であった。未来永劫、お前たちは大切な役割を果たすことになるで あろう。そして、世界の道しるべとなり、人々に愛されるがよい。」 こういうお話です。いかがでしたか。 |
小学部児童・中学部生徒数<1月 5日現在>
【小学部】 【中学部】 1年生 20名 1年生 7名 2年生 25名 2年生 14名 3年生 17名 3年生 8名 4年生 13名 5年生 17名 (中学部合計 29名) 6年生 16名 (小学部合計 108名) |
| 窓 |
|
|
|


人権週間 代表作品について * 12月6日(月)〜10日(金)、本校で行われた人権週間で、代表に選ばれた 作品を紹介いたします。 |
2004年度子ども相談室より−16−
子ども相談担当
気持ち一つで人間って変わるんですよね。
人間は感情の動物です。喜怒哀楽があり、その時の自分の精神状態で自分の中にある力を出しきれるかどうかが決まります。また、生まれ持った「性格=気質」というものも大きく影響を与えているので、そう簡単に自分という人間を変えることはできないしょう。
でも、「気持ちの持ち方一つ」で変わることもできると思います。今から3つの方法を紹介しましょう。
(1)自分の顔を鏡に映してチェックしよう。
自分の、本当の顔は、自分では見えません。見えるのは鏡に映った顔とか、写真に写った顔です。ですから、普段の自分は、どんな顔をしているのかは、自分では分からないのです。悩みごとがあったり、疲れがたまっていたりすると、暗い表情になっているはずです。
「どうしたの?そんな暗い顔をして・・・。」と、誰かがたずねてくれたら、暗い顔をしている自分に気づきます。人間、明るく、はつらつとした表情でいたいものです。明るい表情をしたからといって、すぐに悩みが消えるわけではありません。たまった疲れが、吹き飛ぶものでもありません。けれども、気持ちだけはシャキッとしておいたほうが身のためです。
メジャーリーグの松井秀喜選手は、試合前には必ず自分の顔を鏡で見るそうです。緊張している自分の顔を見て、「なんて、なさけない顔しているんだ!」と、鏡のなかの自分を怒ります。今度は、怒っている自分の、その顔を見て、「そんなこわい顔するな!」と、笑顔になります。こうして、怒ったり笑ったりしているうちに、試合前の緊張がほぐれてくると言います。
私たちも「気持ちが落ち込んでいるな」「だいぶ疲れているな」と感じたら、自分の顔を鏡に映して、怒ったり笑ったりして、緊張をほぐすといいですね。そうやって、落ち込んだ気持ちを吹き飛ばしてみるのです。
(2)泣きたい時には泣いた方がいい。
「くやしい」とか「悲しい」とかの感情のとき、それを、心に閉じ込めてはいけません。涙を見せるのはみっともないとか、自分の弱いところを人に見せたくない、などとムリしなくていいのです。肩ひじを張って押し殺すのではなく、感情にまかせて泣いてみてはどうでしょうか?そのほうが身のためなんですよ!
どうしてかと言うと、泣くことによってストレスが軽くなるからです。涙の成分を分析すると、涙にはロイシン・エンケファリンという物質が含まれていることが解っています。その物質には、ストレスによって生じた精神的、身体的なダメージを和らげる作用があるそうです。マンガンという物質が、体内に過剰になると、病気の引き金になりますが、涙は余分なマンガンを洗い流す役目も果たしているそうです。これらのことは現代医学で証明されていることです。ですから、「泣いたらスッキリした」という人が、多いのでしょう。涙は、イヤな感情を流してくれるのです。私たちは、大人になるほど、「感情を殺す」ことを学びますが、感情を殺していると、心身ともに不健康になってしまいます。泣きたい時は泣けばいいのです。「涙」は、心と体の「妙薬」なのですから。
(3)100点満点でなくてもいい。
『自分で自分をほめてあげたい!』・・・・・・この言葉は、アトランタ・オリンピックで、みごと銅メダルを獲得した時の有森裕子さんのものです。有森さんは、この言葉を前もって用意していたわけではないそうです。マラソン競技を終えて、心の底からわきでてきた本音なのだそうです。有森さんは、足のケガ、苦しいプレッシャーと闘いながら、がんばってきました。そして、とうとうオリンピックという大舞台で、みごと、銅メダルを獲得することができたのです。その充実感、達成感が「自分をほめてあげたい!」という涙ながらの感動の言葉になったのです。
あなたは、「自分をほめてあげる」という心境になったこと、ありますか?「ない」という答えでしたら、考え方を変えて下さい。あなたは、ふだん、がんばっています。海外で精一杯生きています。学校を休まずに生活しています。お弁当を毎日作っています。子どもが元気に育っています。仕事に一生懸命に取り組んでいます。みんな、生きているだけでも一生懸命だと思います。その上、海外という環境の中で、がんばって仕事をして、生活をして、出た結果がたとえ100点満点でなくても、「よくやったね!」と自分をほめてみましょう。あなたは「よくやっている」のですから。
自分で自分をほめてあげれば、また新しい力がわいてきます。
2005年(平成17年)が始まりました。3月18日(金)の修了式と離任式が執り行われるその日まで、台中日本人学校で生活する子どもたちと一緒に“前向きな気持ち”で生活していきたいと思っています。限りある時間だからこそ、その一瞬一瞬を大切にしていきたいですね。