家庭、地域社会、学校を結ぶ情報通信                  NO332
2004年(平成16年)9月17日発行

大 王 や し


発 行 所  台中日本人学校
                  電 話     2567−2079
                  FAX     2567−2085
                  e−mail  tjs97@ms18.hinet.net
      
       ホームページ http://myweb.hinet.net/home5/tjs97/

校長室より

校 長  松 井 幹 夫

1.2学期のスタート

順調に2学期が始まり3週間が経ちました。子どもたちは落ち着いた雰囲気の中で、学習に励んでいます。

また、9月23日(木)の水泳記録会に向けて、それぞれが目標を決め練習に一生懸命取り組んでいます。記録会の当日は、午前中に「小学部1〜4年」、午後には、「小学部5・6年、中学部」が実施されます。子どもたちは、日頃の水泳授業で取り組んできた成果を十分発揮し、今年の水泳学習の締めくくりをしっかりしようと最後の練習に頑張っています。

保護者の皆様、お忙しいと思いますが、是非学校にお越しいただき、子どもたちの頑張りを見て励ましてやってください。

2.土曜参観日

25日(土)には、授業参観・学級懇談会が実施されます。

第2校時の参観授業では、日頃の子どもたちの学習に取り組む姿をご覧いただければ幸いです。また、第3校時の学級懇談会では、担任を交えよりよい子どもの成長を中心に据えた率直な話し合いをしてくださるようお願いいたします。

3.オリンピックを振り返って

近代五輪発祥の地、アテネオリンピックは、テロ攻撃が心配されていましたが、無事終わりました。

台湾では、メダリストがいろいろな場面でマスコミに登場したり、テレビではオリンピックの録画番組が放映されたりと、まだまだ余韻が残っています。今回の日本人選手の活躍ぶりには、目を見張るものがありました。日本選手のメダル獲得数は、金16個、銀9個、銅12個の計37個でした。この数は、オリンピック前の予想をはるかに超えた過去最多の数だそうです。

予想通りの活躍でメダルを獲得した選手、プレッシャーに負け持っている力が十分発揮できず無冠に終わった選手など、勝負の世界には必ず付き物の「勝ち負け」がある悲喜こもごもの大会だったと思います。インターネットに次のようなコラムが掲載されていました。一部を紹介します。(原文)

■ 真の栄光をつかんだ勝者たちのコメント

・ 柔道の谷亮子選手:「ふたつの名前をオリンピックに残せたことを自分の中で感動しています」と泣いた。
・ 野村忠宏選手:「アテネの地で自分の体に力を感じることができた」と笑った。

・ 体操団体の冨田洋之選手:「復活は意識せず、新しい体操の時代を開こうと思ってやりました」と言った。

・ 水泳の北島康介選手:1つ目で「チョー、気持ちいい。最高です」と号泣し、2つ目でメディアにまず言った。「面白くなかったですか」と。

・ 女子マラソンの野口みずき選手:レースの翌日も泣いた。「メダルを何度も見ちゃうんです。なんども涙がこみ上げてきます」

・ 水泳の柴田亜衣選手:金メダルを首にかけたまま寝た。「横を向いた時、苦しかった。でも朝起きても、ちゃんとあったのでよかったです」
・ 柔道の鈴木桂治選手:いつもより重いクラスに挑戦した。「やっと終わった。長かったです」

・ 柔道の阿武教子選手:3度目の挑戦で金メダルをつかんだ。「こんな浮き沈みが激しい選手はいないですね」
・ 柔道の塚田真希選手:最後、寝技の一本勝ちだった。「絶対、離すもんかと念じていた。体の震えが止まらなかった」
・ 室伏広治選手:喜んだ後、「悔しいより、さみしいです」と漏らした。
 頂点を極めたトップアスリートのコメントは、なかなか含蓄のあるものだと思います。

今大会の日本チームの主将を務めた柔道の井上康生選手の姿には、これこそがスポーツマンだということを教えられました。前回のシドニーオリンピックでは、圧倒的な強さで金メダルを獲得し、今回も金メダル確実とマスコミ等で報道され、国民の期待を一身に受け参加した大会でしたが、思うような成績も残せず、さぞかし無念だったことでしょう。しかし、彼は、最後まで日本チームの応援に出向いたり、閉会式に出たりと主将としての務めを十分果たしました。帰国後、インタビューを受ける彼の表情から胸中を察すると、胸が締め付けられる思いがしました。きっと、4年後の北京大会では、立派に復活し、金メダルを獲得してくれることでしょう。また、野球の決勝戦で台湾と日本が雌雄を決することを夢見ています。




 
8月30日(月)
「始 業 式」
 
 
 
 
  いよいよ2学期がスタートしました。始業式では、「夏休みの反省と2学期の抱負」をテーマに、発表をしました。
 
 
 
 
「中学部太鼓練習」
 
9月6日(月)
 
 
 
 
 
 
 
 
 







10月30日(土)の学習発表会に向けて、中学部が太鼓の練習を始めました。最初はとまどっていましたが、毎日の練習でだんだん上手になっています。







学級紹介  5年生

5年生の学級目標は「笑顔がたえず、何事もど根性で競い合う、けじめのあるクラス」です。

 この学級目標を達成するために、5年生では月ごとの活動目標(各月の宝島)を決めて取り組んでいます。今月の宝島は「1学期を取り戻す」です。これは、2学期がスタートし2週間が経ったのに、1学期に取り組んできたことができていないことから決めました。今は、取り組みの成果が出て、1学期のようにけじめがでてきました。

 さて、2学期は水泳記録会、学習発表会、マラソン大会など、大きな行事がたくさん行われる学期です。そんな2学期を一人ひとりはどのような目標を持って歩もうとしているのでしょうか。


私の2学期の目標は「忘れ物をしない」です。なぜかというと、1学期に少し忘れ物が多かったからです。毎日きちんと準備をして学校へ行きたいと思います。      

僕の2学期の目標は、自分の体力を使う水泳記録会とマラソン大会です。2つとも少しでも気を抜けばぜったいに負けるかもしれないから、一生懸命練習してライバルたちに勝って、2つとも1位をとりたいです。      

 2学期、私は水泳記録会に向けてたくさん練習したいです。夏休み中にはたくさん練習できたので、その成果を記録会で出し、じょうずに泳ぎ切りたいです。また、クロール25mで前よりも速く泳げるようになりたいです。

 僕の目標はマラソン大会で勝つことです。去年は8月頃から東興公園の周りを17周くらいして1位になったので、今年は20周くらい走って強い人に勝ちたいです。   

 私の2学期の目標は、体育の行事であるマラソン大会や水泳記録会をがんばることです。また、1学期と同じように、勉強で普段の成果を発揮することです。この二つの目標を達成できるようにがんばります。      

僕の2学期の目標は3つあります。1つ目は授業に集中すること、2つ目は嫌いな教科を好きにすること、3つ目は字をきれいに書くことです。この3つをがんばりたいです。  

僕の目標は2つあります。1つは1学期にできなかった字をきれいに書くことです。新しい目標は、たくさん勉強をすることと、授業中に先生の話をしっかり聴くことです。2学期はがんばりたいです。    

僕の2学期の目標はマラソン大会でがんばることです。なぜかと言うと、今年が僕にとって大切なマラソン大会になるからです。だから今回は精一杯がんばりたいです。もう一つは国語です。なぜかと言うと、国語がだんだん苦手になっているからです。        

 僕の2学期の目標は、たくさん本を読むことです。なぜかと言うと、1学期の図書の時間に本は借りたけれど、ほとんど読んでいなかったからです。だから2学期は、たくさん本を借りて、全部最後まで読みたいです。    

 僕が2学期でがんばりたいことは、水泳記録会で1位をとることです。今1位になるために、プールに通っています。今は1級なので、水泳記録会までがんばって0級になりたいです。もっとたくさん泳いでがんばります。 

私の2学期の目標は、水泳をがんばるということです。2学期は水泳記録会があるので、もっとたくさん練習して、じょうずに長い距離を泳げるようになりたいです。そして、水泳記録会では、うまく泳ぎたいです。    

僕の2学期の目標は、マラソン大会で8位以内になることです。また、ライバルを抜きたいです。去年は、マラソン大会の前に公益公園の周りを3周走ったので、今年は最低8周は走ってがんばりたいな。         

僕の2学期の目標は、ノートに書く字をきれいに書くことです。なぜなら、1学期はノートに書く字がきたなかったからです。2学期はこの目標を達成したいです。また、自分でも練習したいです。         

僕の2学期の目標は、授業に集中することです。なぜなら、1学期は授業に関係ないことを言ったりして、よく授業を脱線させたりすることがありました。だから、僕はこの目標を立てました。

私の2学期の目標は、「人にやさしくする」です。1学期に私は、男子をたたいてしまったりしたからです。もう1つは、「忘れ物をしない」です。忘れ物はちょっとだけしかしたことはないけれど、その「ちょっと」を無くしたいです。

私の2学期の目標は2つあります。1つは、きらいな教科や苦手な教科を得意にしたいです。もう1つは、マラソン大会で、5年生の女子の中で1番になりたいです。2学期の行事では、学習発表会をがんばっていきたいです。

私の2学期の目標は、体育で苦手な水泳をがんばることです。クロールやバタ足以外を泳げるようにがんばりたいです。2つ目は、学習中の字をきれいに書くことをがんばりたいです。この二つの目標を達成したいです。  

僕は、マラソン大会で母さんに喜んでもらえるようにしたいです。そのためには、何位かは関係なく、全力疾走して、いい記録を出したいです。自己最高記録をめざしてがんばりたいです。

私は、2学期はけんかをしないようにしたいです。また、計画通りに時間を進めたいです。そのわけは、1学期はけんかの毎日だったし、時間を計画通りに進められなかったからです。2学期は同じ間違いをしないようにがんばります。

僕の2学期の目標は、友だちをいっぱい作ることです。僕は2学期から台中日本人学校に転校してきたので、早く友だちを作りたいです。また、早く学校に慣れていきたいです。がんばります。

僕の2学期の目標は、できるだけ忘れ物をしないようにすることです。5年生から部活動などがはいって用意するものが増え、忘れやすくなってくると思います。宿題が多いときなどにも、忘れないようにがんばりたいです。 








ペンリレー      小学部6年 担任


「オリンピックで感じた いくつかの”?”

 今年の台湾は例年に比べて雨が多く、この夏休み中も、台風や雨で予定していた行動をいろいろ変更せざるを得なくなってしまいました。そのせいかいつもの夏休みに比べ、オリンピックの期間に重なったこともあって、テレビに目をやる機会が多くなりました。
 アテネオリンピックでは、日本の選手が大活躍したので、我が家でも競技の結果に大いに盛り上がりました。テレビのほかに新聞・インターネットでオリンピック関連記事を読んでは、家内を相手に解説まで始め(悲しいかな、ニュースソースがごく限られているため、深みが全然ない)、いっぱしのスポーツ通のような顔をしていました。
 そんな中で”?”と思ったことをいくつかあげてみます。

その1 やっぱり日本人って「お涙頂戴」が好きなのかな?
 今回の早々と「金メダル候補の筆頭!」とか「メダルの色は”金”しかない!」と言われていた野球ですが、世界を相手に「銅メダル」は立派だったと思います。確かにメダルの色は「金」でなかったことは、残念かもしれませんが、我々日本人の大好きな「お涙頂戴」の構図だけでは、世界の壁は厚かったようでした。「病に倒れた監督の思いを胸にプロ12球団から選りすぐられた戦士たち」というシチュエーションなんて、もう日本人の心をキュキュッと掴んで離さないものがありました。でも、考えてみると台湾のある放送局では「中日の役」とまでタイトルをつけて扱っていたくらい大事なんです。(役って「いくさ」って意味ですよね)総指揮官なしでは、いくら兵が優れていても戦にはならんでしょ!おそらく野球チームをサポートされるスポンサーさんの意向などもあるんでしょうが・・・これだけ科学的なトレーニングとかが進んだ今「お涙頂戴の浪花節」ではやっぱり?印ですよね。(ミスターファンの皆様ごめんなさい)

その2 「プロ」と名乗らない「プロ選手」
 かつては、純粋にアマチュア規定に縛られていたオリンピックもプロ選手がどんどん出場して、競技のレベルが格段に上がり、勝者は「世界最強」にふさわしいものになっています。私が?と思ったのは、野球やサッカー・バスケットのようにはっきり「プロ」と名乗る種目とはっきり言ってプロなのにそう名乗らない種目があることでした。いくつかの個人競技では、社員の所属チームが会社名になっていますが、社員として競技に取り組んでいるというより、選手個人が自分の競技成績をもとに会社とスポンサー契約を結んでいるといったほうが正しいように思えます。(もちろん選手の皆さんの中には、仕事や勉強と競技を両立させて出場した方もたくさんいるのですが・・・)プロと宣言してしまうと「勝って当たり前」というイメージができちゃうのかなあ?なぜか「これが仕事です」と言わず、「仕事の傍ら競技に取り組み厳しい練習を積んで、オリンピックの舞台に!」というイメージの選手が結構いるのが、私の二つ目の?印 「うれしい!これで特別ボーナスがもらえます。」という選手が一人くらい居てもいいのになあ、仕事なんだから!
 お金といえば、金メダル取るとスポンサーさんからたくさんの報奨金が出るので、こりゃ引退のタイミングが難しくなります。ということは、選手の世代交代がうまくいくのか心配です。せっかくいくつかの種目では、お家芸復活と大喜びしていただけに。

その3 競技技術の進歩は人間の目を超えているのでは?
 自分が、タイムとか高さとか距離という、主観がほとんど入り込まないスポーツに接してきただけに、どうも演技をして○.○○と得点を競う競技はどうもなじめないのです。目にも留まらない速さでクルクルッと回って9.645とか9.562とか、この差って?と思ってしまうのです。細かな競技規則を見れば、得点が理解することができるのでしょうが、素人の私らにとって、どっちも「すごーい!」としか言いようがありません。
 新聞の記事では判定に不服のブーイングで得点が変わったとか、順位が低くつけられて激しい抗議が出たとかいろいろあったようです。ふと、「ひょっとして技術が人間の目をはるかに超えているんじゃないか。」って思ったのです。演技が、すごけりゃ「満点」でもいいじゃないか。金メダルが二人いたっていいじゃないか。判定ができなきゃできないで不満の無い方法で決着をつけりゃいいじゃないか。それができないのなら全部エキシビジョンにしたっていいじゃないのか?なんて、競技関係の方々からは激しく叱られそうなことをべらべらしゃべりながら・・・・でもエキシビジョンのときって選手のコスチュームもきれいだしメイクもバッチリ!私はそっちのほうがいいなあ

 私の通勤コースのすぐ横に、テコンドーの道場があって、退勤する時刻には窓越しに中の様子が見えます。今回のオリンピックが終わって心なしか、真新しい胴衣に身を包んだ小さな子どもが増え、道場も活気があるような気がします。やっぱり、スポーツは子どもに夢を与えるものであってほしいなと思いました。(ひょっとすると金メダル報奨金の1200万元のためかもしれないけど・・・・・)






図書紹介

今回は、中学部2年 Iさんが紹介します。

 私が紹介するのは『グリムの昔話1』という本です。この本は、ドイツのグリム兄弟が集めた昔話で、グリムの昔話(全3巻)の第1冊目です。この本を読むきっかけとなったのは、図書の時間に最初に読んだ本がこの本だったのです。知っている話もいろいろとあって、1冊の本なのに何冊も本を読んでいる気持ちになりました。

 「オオカミと七ひきの子ヤギ」「ヘンゼルとグレーテル」「ブレーメンの音楽隊」という話は、私が、幼い頃に読んだことがあるお話です。皆さんは読んだことがありますか?

 この本の中で私が印象深い話は、「フィッチャーの鳥」という話です。昔、魔法使いがいて、美しい女の子たちをつかまえ、自分の家に持って帰ってしまって・・・・・・。という話です。

 この他にも、いろいろな話が盛りだくさんなので、ぜひみなさんも読んでみて下さい。

「白雪姫」「いばら姫」「赤ずきん」など、ドイツのグリム兄弟が聞き集めた昔話の数々は、いまでは世界中の人々に親しまれています。この本は、そういうお話のうちから、フェリクス・ホフマンが101のすぐれた話を選んで、それにみごとな絵をつけたものです。

 グリム兄弟の出したお話の本の題は、『子どもと家庭のメルヘン集、グリム兄弟収集』となっています。この兄弟というのは、ヤーコプ・グリムとウィルヘルム・グリムのふたりで、このふたりが、ドイツで語り伝えられていた話を大事に聞き集め、整理してくれたのです。そして、この兄弟は、昔話集を作っただけではなく、学問上きわだったしごとをたくさんした、すぐれた学者兄弟です。

そういえば、数年前に『本当は怖いグリム童話/桐生操』という本が話題になった記憶があります。読まれたことがある方もいらっしゃるでしょう。「大人向けの童話」という感じの内容ですね。興味がある方は、SOGOの紀伊国屋にもありましたから読まれてみてはいかがでしょうか。





2004年度子ども相談室より−9−

子ども相談担当

「名言集および格言集は、社会人にとって最大の宝である。」byゲーテ

 台中日本人学校の図書室にもさまざまな本があります。読書は知識を増やすだけではなく、心をも豊かにしてくれます。図書室のカウンターに置かれている、子どもたちが借りた本の貸し出しカードを見ながら、子どもたちが興味をもっている本を実際に手にとって読むこともあります。絵本、伝記、歴史まんが、昆虫図鑑・・・子どもたちは読書を通じてさまざまな学習をしていると思います。

 今回は、仕事に疲れた時や行き詰まった時、日々の生活の中で心が疲れた時や悩みが生じた時に、自分の心に活力を与えてくれる本の中から、いくつかの言葉を紹介しましょう。

名言は、心豊かな、より充実した人生をおくるための知恵を与えてくれ、人生の羅針盤とも言えるものでもあります。特に人生に悩み、心がくじけそうになった時には、その短い一言によって、生きる勇気と希望を与えてくれることもあります。私たち教師や大人は、未来ある子どもたちにそのような“言葉の贈り物”ができるようになりたいものです。

『寒さに震えた者ほど、太陽の暖かさを感じる。人生の悩みをくぐった者ほど、生命の尊さを知る。』byホイットマン(アメリカの詩人)

 厳しい冬であればあるほど、春の訪れは嬉しいものです。人生も同じではないでしょうか。つらく、悲しい時を乗り越えた喜びは、言葉では言い表せないものです。悲しみの後には必ず喜びがあります。どんなに長いトンネルであっても、出口のないトンネルはありません。いくら厳しい冬であっても、必ず暖かい春が訪れてきます。朝がこない夜がないのと同じように。

『才能とは自分自身を、自分の力を信じることである。』

byゴーリキー(ロシアの作家)

 自分の力を信じること。これも才能の1つでしょう。誰でも自分自身を尊び、その力を信じているからこそ生きていけるのだと思いませんか。「私は他人に誇れるものは何もありません。自信もありません。」という人は、その力に気づいていないだけではないでしょうか。この世に自分ほどつまらない人間はいないと思ったら、それでおしまいです。うぬぼれでもいいから、自分の力を信じることが大切だと思うのです。それは自尊感情(セルフエスティーム)を高めることにもつながっていきます。「叱るよりも褒めることで相手の力を伸ばす」ことも大切ですし、褒められたことを自信として自分の力に気づくことも大切ですよね。もちろん、自信をつけるためには“努力”という地道な取り組みが不可欠だと思いますが・・・。

 そこで、努力の大切さを示す言葉を紹介しましょう。

『発明は99%のパースピレーションと1%のインスピレーションである』

byトーマス・エジソン(アメリカの発明家)

パースピレーションとは、発汗とか汗を意味する言葉です。すなわち“努力”のことだと考えることができるでしょう。この言葉はかの有名な発明王エジソンが語った言葉だけに重みがあると思いませんか。次から次へと多くの発明を生み出すエジソンに、世間の人は「天才」という賛辞を贈りましたが、天才だから多くの発明ができたのではなく、たゆまぬ努力があったからこそ発明ができたのです。普通、偉大な発明や発見が行われると、その結果だけに目がいってしまい、そこまでたどりついた努力の過程は軽視されがちです。いくら天才と言われる人でも、発明がなされるまでには、筆舌に尽くせないほどの努力があるということですね。

『三年後に日本一と言い続けているうちに、自分でも本当に日本一になれるという自信が生じてきた。』

by米山稔(ヨネックス社長)

 ヨネックスは1971年に、世界一のバドミントンラケットのメーカーになり、さらに成長を続けている企業です。台中日本人学校にもヨネックス製のバドミントンラケットが多数あり、みなさんもよく使っているからご存知でしょう。このヨネックスが世界一になるには幾多の困難を乗り越えてきた訳ですが、ユニークなのは米山氏の自己暗示による経営方針だと言われています。

バドミントンメーカーになっても、最初はなかなか問屋が相手にしてくれません。そこで、業を煮やした米山氏は、問屋に対して「三年後に日本一になる」と吹聴して回ったそうです。その時になって取り引きをしたいと言ってもしりませんよ、という意味でしょう。

そして、一年後には東北一、二年後には関東一、そして三年後には本当に日本一になったのです。普通、自己暗示をかけて努力しても、そう簡単に事は運びませんが、公言してしまうともはや後には引けません。やらざるを得ない状況を自ら創り出すのが、人を最も強くする方法なのかも知れません。

 本屋さんに行くと、たくさんの文庫本が並んでいます。その中から一冊を取り出してパラパラとめくりながら活字を拾い読みします。たくさんの文字の中から「おっ、これはいい言葉だ。」と思ったら、その本を買ってみませんか?自分にとってプラスになる「魔法の言葉」がぎっしりと詰まっているかもしれませんよ。