| 大 王 や し |
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ペ ン リ レ ー
ここには、保護者や地域の方、学校関係者からの思いをリレーの形で掲載させていただきます。今回は、台中日本人学校 小学部1年担任 です。
シュガープロジェクト
北国生まれの私にとっては、台湾に来るまで、サトウキビなんか見たことも無ければ、もちろん食べた事もありませんでした。ただ、「台湾に赴任」と聞いたとき、頭の中に浮かんだ言葉が、不思議な事に「サトウキビ」でした。「台湾でサトウキビを使った授業!いいじゃないかぁ」などと独り言を言ったりしていました。
今年度、私は小学1年生を担任し、生活科の時間にサトウキビを使った活動をすることができました。学校に来る途中に、今は草地となっている大きな休耕地があります。ところどころには、背丈が2メートルくらいの一見ススキのように見える草があります、それは半ば野生化したサトウキビなのです。それもそのはず、台中日本人学校のある近辺は、かつては台湾製糖が所有する農場だったのです。
9月に、クラスの子どもたちと一緒に学校近くの探検を行いました。現在学校の倉庫として使っているプレハブ校舎横にある学習園にはサトウキビが植えられており、茎の丈が約1.5mほどに育っています。子どもたちは、その間で「トンネルごっこ」をして遊んだことがあります。
また、学校を出て、近隣にある古い民家を訪ねた帰りに、草地の中からサトウキビを一本ポキリと折って持ってきました。学校に戻ってから皮を剥いで、お弁当の時間に子どもたちといっしょに口に入れてみたのですが、これが思ったよりもおいしいのです。クラスの子どもたちも大喜びで、「先生もっと食べたい!」(しめしめ これでつかみはOK!)「じゃあ 学習発表会が終わってから、調べようね。」
学習発表会が終わってから、サトウキビの勉強にとりかかる事を約束したものの、私にとっては、サトウキビは全く初めて扱う素材です。さいわい図書室に「サトウキビの絵本」という本があり、それをもとに子どもたちの教材を作っていくことにしたのですが、この本が実に面白いのです。サトウキビのことだけでなく、砂糖の歴史(どうやら、ヨーロッパ人に砂糖が知られたのは、アレキサンダー大王の時代にまでさかのぼるらしい)とか、サトウキビを使ったお菓子作りまで載せられていて、大人が薀蓄を語る材料にもなるような本です。
いよいよ「シュガープロジェクト」が始まります。テーマは2つ、一つは「サトウキビから砂糖をつくる」もう一つは、「砂糖のしぼりかすを元に紙を作る」の二つ。
まず、砂糖づくりからスタートしました。
〔プロジェクト1 サトウキビから黒糖をつくるぞ〕
プレハブ校舎横で刈り取りをしているとき、子どもたちが、待ちくたびれる前にサトウキビを5〜6cmくらいに切って、食べさせながら続けました。こうして刈り取ったサトウキビを教室に持ち帰ると、教卓のまわりは、すっかりトロピカル調!子どもたちもご満悦!私も南の島の王様になった雰囲気!と思っていられたのもつかの間、思わぬ敵が登場しました。甘いサトウキビの汁をかぎつけて、教室内にありが来襲して来て、いくすじもの行列が出来てしまいました。サトウキビの茎を外に出し、子どもたちの下校後、教室内に殺虫剤をまいてとりあえず退治。
翌日は、いよいよ砂糖づくりです。一口大に切ったサトウキビをミキサーに入れ粉砕します。それを木綿の布につつみ、汁を絞り取るわけです。24人分ともなるとかなりの量が必要になってきます。ミキサーで粉砕したものを子どもたちが絞るのですが、「先生、ミキサーから煙が出ていますよ。」「ひえーっ」ミキサーのモーターが焼け切れてしまいました。
T「力を入れて絞れよー」
S「はーい」「よいしょよいしょ」「できました」
T「どれどれ」「ひえーっ」
何と力を入れすぎて絞りかすが袋からこぼれています。
何とか気持ちを取り直して、家庭科室へ。
大きなフライパン2つに絞り汁を入れ、ガスで煮詰めていきます。30分も煮詰めると部屋中に甘い香りがひろがってきます。香りに我慢ができなくなった子どもが一人二人と寄って来ます。
カラメル状になったものを箸ですくって、固まったあと舐めることにしたのですが、私のからだの横から次々と手が出てきます。
「まてー」「順番に並びなさい」
「よこはいりしないで!」「ずるい○○ちゃん4回め!」
子どもたちは、けんかをしながらも黒糖あめを舐めながら、レポートをかきあげました。やはり、甘いものは人の心を和らげる効能があるようですね。
〔プロジェクト2 紙漉きに挑戦〕
サトウキビの絞りかすからカードを作ります。牛乳パックからつくったパルプとあわせて、手で漉いてハガキ大の紙をつくりました。サトウキビを砂糖の原料としてとらえるだけでなく、資源として見ることができたと思っています。
今年度、小学部1年生を担任して、初めて指導した生活科もあと少しで終わってしまいます。身近にあるものに目を向け、観察する・自ら工夫して物を作ること・友だちと力を合わせて作りあげることこれらを育てたいと願って取り組んできました。台湾で暮らして、台湾の素材で学習したことが、数年先、数十年先の彼らのプラスになってくれる事を願っています。
子ども相談室より−18−
子ども相談担当
思春期の子どもを持つお母さん、お父さんへ
子育てが最も難しい時期はいつごろでしょうか。乳児期、幼児期、学童期から思春期・・・その答えは保護者のみなさんそれぞれで異なることでしょう。どの時期にも、それなりの苦労があるものです。
子育てが大変な時期が、私たち親自身の人生が大変な時期と重なってしまうこともあります。けれど、そんなときにも、できるだけ日々の暮らしを大切にし、今この時を精一杯生きていければと思います。この子には今何が必要なのか、親として何をしてあげられるか、それをできるだけ考えてあげたいと思うのです。
たとえば、思春期の子どもは、何よりも親に自分の話を聞いて欲しいと思っています。「親は自分の話を聞いてくれない。」そんな不満を抱えている子どもは実に多いのです。
思春期とは、子どもが自分は何者であるかを考え、悩む、自己発見の時期とも言えます。人生の意味を問い、自分は何のために生きるのかを模索する時期なのです。将来どんな仕事につきたいか真剣に考えはじめる時期でもあります。子どもは何よりも、そんな自分の悩みを親に聞いて欲しいと思っています。子どもの話に耳を傾けてみて下さい。不安な心を受け止めてあげてください。そして、励ましてあげてください。それがこの時期の子どもには何よりも必要なことです。
思春期には、子どもの身体が大きく変化します。あたたかい心で支えてあげましょう。喫煙や飲酒、性についての正しい知識を伝えることも大切です。思春期は子育ての総決算の時とも言われます。子どもを望ましい方向へ導くことのできる最後のチャンスとも言い換えることができるでしょう。
やがて子どもたちは巣立って行きます。その前に、自分を信じ、人を信じることの大切さを教えたいと思いませんか。地に足の着いた子どもは、悪い誘惑に負けたりはしないものです。
期待しすぎると、子どもは疲れてしまう
規則で縛り付けると、子どもは抜け道を探す
何でも言うことを聞いていると、子どもは自己中心的になる
失敗ばかりさせていると、物事を途中で投げ出す子になる
約束を破ってばかりいると、子どもはやる気をなくす
否定されてばかりいると、子どもはどうしていいか分からなくなってしまう
子どもの気持ちを大事にすれば、子どもは思いやりのある子に育つ
信じてあげれば、子どもは本当のことを話してくれる
親が自分に正直に生きていれば、子どもも自分に素直になれる
子どもに任せれば、子どもは責任感を持つようになる
親が自立していれば、子どもも自立の芽を伸ばす
健康な生活を送っていれば、子どもは身体を大切にする
支えてあげれば、子どもは明るい子に育つ
違いを認める家庭であれば、子どもは生き生きする
あたたかい目で見守ってあげれば、子どもはやさしい子に育つ
子どもを信じて未来を託せば、子どもは頼もしい大人になる
お母さんがニコニコ笑って子どもを見つめる表情は、とっても美しいものです。子どももきっとそう思っているでしょう。ニコニコ笑っているお母さんが、子どもは大好きです。しかし、子どもの言動が思い通りにならないと、お母さんはイライラしてきます。子どもが言うことを聞かないと、ガミガミ怒ってしまいます。ガミガミ怒ってしつけがうまくいくかというと、なかなかうまくはいかないものなのです。むしろ、しつけがうまくいくお母さんは、普通ニコニコ笑っていることの方が多いのです。うまくいくからニコニコになるというよりも、ニコニコだからうまくいくのです。イソップ童話の『北風と太陽』の話を思い出して見てください。ガミガミ怒ってばかりの子育ては、この北風と同じではないでしょうか。子どもは反発心をもち、親が望む行動はとりたがらないか、親の言うとおりにしたとしても、納得せずイヤイヤ従うでしょう。ニコニコ笑いながらの子育ては、太陽のやり方と同じです。子どもは母親の笑顔に見守られ、励まされ、自主性をもって行動していけるのです。
一流のビジネスマンは、笑顔でお客様に接するために、鏡を見ながら「キープスマイル。キープスマイル。キープスマイル。」と毎日笑顔を磨く努力をしているそうです。太陽ママになるためには、少しばかりの努力が必要です。「ちょっとあたし、この頃イライラやプリプリが多いかしら?」と感じたら、あなたも家族のためにそのような努力をして見ませんか。さらに、やる気のある方のために太陽ママになる秘訣をこっそりお伝えいたしましょう。きっと子育てが今より楽しくなるのではないでしょうか。
太陽ママの子どもは、きっと父親を尊敬し、母親を尊敬する子どもになります。太陽ママに育てられた子どもは、太陽のように明るく生き生きとした子どもになるでしょう。