家庭、地域社会、学校を結ぶ情報通信                           NO320
2004年(平成16年)1月30日発行
大 王 や し

 
 
発 行 所  台中日本人学校  電 話     2567−2079
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校長室より
校 長  松 井 幹 夫
1.新年快樂
春節(旧暦のお正月)も終わり、子どもたちは毎日元気に登校しております。今年の春節は、11年ぶりの寒波襲来で、3,000m以上の山々は台湾では珍しい大雪となりましたが、皆様方いかがお過ごしでしたでしょうか。
初めて経験する私は、日本のお正月との違いを数多く経験しました。台湾の人々の力強さと家族を大切にする素晴らしさを再確認しました。
昔から、一月は、「行ってしまう。」二月は、「逃げる。」三月は、「去ってしまう。」という例えのように三学期は、あっという間に終わってしまいます。子どもたちは、学年のまとめ、次の学年への学習及び心の準備に頑張っています。ご家庭におかれましても、子どもたちへの励ましよろしくお願いいたします。
 
2.閏年について
「平成16年・2004年・申年」は、元号、西暦、干支での今年の呼び方です。
また今年は、4年に一度の閏年でもあります。平年の1年は365日ですが、閏年の年は366日です。これは地球が太陽の周囲を一周(公転)するのに必要な時間を基にした太陽暦を使用しているからで、本当は約365.2422日=365日5時間48分46.08秒の端数があります。この端数を4回分まとめて1日とし、平年を3か年続けた後に閏年を1回設けます。そしてこの1日を2月の終わりに置き、2月を29日としています。偶然と思いますが、オリンピック大会やアメリカ大統領選挙の年が閏年と重なっています。台湾でも、3月20日(土)に総統選挙が行われます。
 
3.健康観察
子どもたちは、毎日登校時に担任教諭によって体温の検査を受け、教室では、「児童生徒健康しらべ」を提出し、健康状態を確認してもらっています。日々のご家庭での記入ありがとうございます。まだまだ寒暖の差がある日が続き、体の不調を訴える子どもが多いと思われますので、普段より熱があり体調が悪い時は、長引くといけませんので無理をせず休ませてください。
ご家庭でも、うがい・手洗い等の励行をよろしくお願いいたします。



避難訓練
1月15日(木)避難訓練が行われ、皆、真剣な態度で参加していました。
 
 
 
 
 
 
 
音楽朝会
1月19日(月)中学部生徒が音楽朝会で、演奏や合唱をしました。
 
 
  
  中2はギターと笛の合奏。          中1は「怪獣のバラード」の合唱。
 
 
 
 
 
 
 
 









     中3は「少年時代」を合唱。         最後は皆で合唱。素敵な発表でした。






旧正月(春節)を過ごして
旧正月休みの感想(小学部5年)から
 
「旧正月休みの思い出」
     
 旧正月は、台湾のお正月です。ぼくはその旧正月に、肉棕(ロウゾン)というごはんが葉っぱに包んであるものを食べるのが好きです。この肉棕を食べると、長生きするそうです。僕がこの旧正月で一番印象に残ったのは、お母さんから、台湾のお年玉、紅包(ホンバオ)をもらったことです。その時、ぼくはお母さんに、「ありがとう」と、心を込めて言いました。そして次の日、そのお金を使ってDVDプレーヤーを買いました。しかし、まだお金が残っていたので、晩ご飯をみんなで買いに行きました。そこで、にわとりや、魚や、刺身を買いました。その夜、ご飯を食べているときに、僕が買ってきた、そのにわとりや、魚、刺身が出てきて、みんなおいしいと言ってくれて、とてもうれしかったです。
 旧正月休みに、台北にある温泉にも行きました。高速道路はすごい車で混んでいました。でも、温泉はとても気持ちよかったです。その温泉に1泊して、次の日に台中に帰りました。それがぼくの旧正月の楽しい思い出です。
 




「旧正月休みの思い出」

 旧正月の1日目、ぼくのお父さんが日本から帰ってきました。「コンビニに行って、おとうさんを迎えてね。」と、お母さん言われコンビニに行くと、お父さんは日本に行ったときと感じがとても変わっていたので、本当は僕がお父さんを驚かそうとしたのに、逆に僕が驚いてしまいました。その日は、お父さんといっぱい話しをしました。そして、3日目の木曜日に、お父さんが、お年玉のかわりにゲームを買ってくれました。欲しかったゲームなので、とてもうれしかったです。
 金曜日にお母さんと、お父さんとおばあちゃんのところに行きました。その日、とても大きい倉庫みたいなところで、おばあちゃんの友達の親子も来て、そこでトランプや、バトミントンなどをして遊びました。日曜日にお母さんの友達が別荘を貸してくれました。行く途中にイチゴ狩りを家族でしました。縦4センチ、横6センチくらいのイチゴをとりました。イチゴを食べてから、別荘に向かいました。山の上でとてもさむかったです。別荘は2階建でした。中はとても広くて、とてもきれいでした。夜になって、お母さんとお父さんと僕で、大きながらんとしている料理店でご飯を食べてから、ある民族の踊りを見ました。それから別荘に帰ってから、すぐ寝ました。次の日、家に帰るとき、ある川でニジマスやいろんな魚を見ました。そこで、お母さんが僕の写真を撮ってくれたとき、川にザブンと落ちてしまいました。お父さんに笑われました。とても恥ずかしかったです。家に帰ったとき、お父さんが中国に仕事に行ってしまうと聞いたとき、とてもがっかりしました。火曜日の朝5時に、お父さんが飛行場に向かうバスのバス停まで、お母さんと一緒に見送りに行きました。とてもさみしかったです。
 この旧正月休みは、お父さんとの思い出がいっぱいです。笑われたことや、びっくりさせられたことや、うれしいことでいっぱいです。今年の旧正月休みはとても楽しかったです。来年の旧正月が待ち遠しいです。
 
 




「旧正月休みの思い出」
    
旧正月の一番の思いでは、お年玉をもらったことです。たくさんもらえたのでとてもうれしかったです。でも去年の方が今年よりもいっぱいもらったので少しショックでしたが、もらえるだけで十分だと思いました。旧正月休みは6日しかありませんでしたが、たくさん思い出ができました。特にたくさんおいしいものを食べたことがいい思い出です。台湾の旧正月でよく食べるあずきのもち、桂圓(グエィユエン)というもちをたくさん食べました。とてもおいしくて顔ももちのようになってしまうぐらい食べました。その他にもいっぱいおいしい物を食べたせいか、少し太りました。
旧正月でたくさんいろいろなことをしました。例えば、おばあちゃんたちと一緒に、花博にいきました。たくさん屋台やゲームがあって、とてもにぎやかでした。でもちょうどその日は寒波が来ていて、とても寒くてたまらなかったです。
 旧正月のみんなの笑顔や笑い声は一生、忘れられないと思います。
 
 
 








小・中学部入学説明会を行います
 
2004年度(平成16年度)に台中日本人学校へ入学される子どもたちの保護者に対しまして、入学説明会を2月19日(木)小学部、20日(金)中学部の予定で開催いたします。
 エンゼル幼稚園に通っている子どもたちには幼稚園を通して、また、ご連絡いただきました方には在校生を通して2月2日付で「ご案内」をお届けいたします。
ご近所の方、お知り合いの方で、来年度本校に入学を予定されている方をご存知の方は学校までご連絡ください。
 
 
 

 





ここには、保護者や地域の方、学校関係者からの思いをリレーの形で掲載させていただきます。今回は、台中日本人学校 小学部1年担任 です。

シュガープロジェクト

 

 北国生まれの私にとっては、台湾に来るまで、サトウキビなんか見たことも無ければ、もちろん食べた事もありませんでした。ただ、「台湾に赴任」と聞いたとき、頭の中に浮かんだ言葉が、不思議な事に「サトウキビ」でした。「台湾でサトウキビを使った授業!いいじゃないかぁ」などと独り言を言ったりしていました。

 

今年度、私は小学1年生を担任し、生活科の時間にサトウキビを使った活動をすることができました。学校に来る途中に、今は草地となっている大きな休耕地があります。ところどころには、背丈が2メートルくらいの一見ススキのように見える草があります、それは半ば野生化したサトウキビなのです。それもそのはず、台中日本人学校のある近辺は、かつては台湾製糖が所有する農場だったのです。

9月に、クラスの子どもたちと一緒に学校近くの探検を行いました。現在学校の倉庫として使っているプレハブ校舎横にある学習園にはサトウキビが植えられており、茎の丈が約1.5mほどに育っています。子どもたちは、その間で「トンネルごっこ」をして遊んだことがあります。

また、学校を出て、近隣にある古い民家を訪ねた帰りに、草地の中からサトウキビを一本ポキリと折って持ってきました。学校に戻ってから皮を剥いで、お弁当の時間に子どもたちといっしょに口に入れてみたのですが、これが思ったよりもおいしいのです。クラスの子どもたちも大喜びで、「先生もっと食べたい!」(しめしめ これでつかみはOK!)「じゃあ 学習発表会が終わってから、調べようね。」

 学習発表会が終わってから、サトウキビの勉強にとりかかる事を約束したものの、私にとっては、サトウキビは全く初めて扱う素材です。さいわい図書室に「サトウキビの絵本」という本があり、それをもとに子どもたちの教材を作っていくことにしたのですが、この本が実に面白いのです。サトウキビのことだけでなく、砂糖の歴史(どうやら、ヨーロッパ人に砂糖が知られたのは、アレキサンダー大王の時代にまでさかのぼるらしい)とか、サトウキビを使ったお菓子作りまで載せられていて、大人が薀蓄を語る材料にもなるような本です。

 いよいよ「シュガープロジェクト」が始まります。テーマは2つ、一つは「サトウキビから砂糖をつくる」もう一つは、「砂糖のしぼりかすを元に紙を作る」の二つ。

まず、砂糖づくりからスタートしました。


〔プロジェクト1 サトウキビから黒糖をつくるぞ〕

プレハブ校舎横で刈り取りをしているとき、子どもたちが、待ちくたびれる前にサトウキビを56cmくらいに切って、食べさせながら続けました。こうして刈り取ったサトウキビを教室に持ち帰ると、教卓のまわりは、すっかりトロピカル調!子どもたちもご満悦!私も南の島の王様になった雰囲気!と思っていられたのもつかの間、思わぬ敵が登場しました。甘いサトウキビの汁をかぎつけて、教室内にありが来襲して来て、いくすじもの行列が出来てしまいました。サトウキビの茎を外に出し、子どもたちの下校後、教室内に殺虫剤をまいてとりあえず退治。

 翌日は、いよいよ砂糖づくりです。一口大に切ったサトウキビをミキサーに入れ粉砕します。それを木綿の布につつみ、汁を絞り取るわけです。24人分ともなるとかなりの量が必要になってきます。ミキサーで粉砕したものを子どもたちが絞るのですが、「先生、ミキサーから煙が出ていますよ。」「ひえーっ」ミキサーのモーターが焼け切れてしまいました。

 T「力を入れて絞れよー」 

S「はーい」「よいしょよいしょ」「できました」

 T「どれどれ」「ひえーっ」

何と力を入れすぎて絞りかすが袋からこぼれています。

 何とか気持ちを取り直して、家庭科室へ。

大きなフライパン2つに絞り汁を入れ、ガスで煮詰めていきます。30分も煮詰めると部屋中に甘い香りがひろがってきます。香りに我慢ができなくなった子どもが一人二人と寄って来ます。

カラメル状になったものを箸ですくって、固まったあと舐めることにしたのですが、私のからだの横から次々と手が出てきます。

「まてー」「順番に並びなさい」

「よこはいりしないで!」「ずるい○○ちゃん4回め!」

子どもたちは、けんかをしながらも黒糖あめを舐めながら、レポートをかきあげました。やはり、甘いものは人の心を和らげる効能があるようですね。

 

〔プロジェクト2 紙漉きに挑戦〕

サトウキビの絞りかすからカードを作ります。牛乳パックからつくったパルプとあわせて、手で漉いてハガキ大の紙をつくりました。サトウキビを砂糖の原料としてとらえるだけでなく、資源として見ることができたと思っています。

 今年度、小学部1年生を担任して、初めて指導した生活科もあと少しで終わってしまいます。身近にあるものに目を向け、観察する・自ら工夫して物を作ること・友だちと力を合わせて作りあげることこれらを育てたいと願って取り組んできました。台湾で暮らして、台湾の素材で学習したことが、数年先、数十年先の彼らのプラスになってくれる事を願っています。              








子ども相談室より−18−

子ども相談担当

思春期の子どもを持つお母さん、お父さんへ

 子育てが最も難しい時期はいつごろでしょうか。乳児期、幼児期、学童期から思春期・・・その答えは保護者のみなさんそれぞれで異なることでしょう。どの時期にも、それなりの苦労があるものです。

 子育てが大変な時期が、私たち親自身の人生が大変な時期と重なってしまうこともあります。けれど、そんなときにも、できるだけ日々の暮らしを大切にし、今この時を精一杯生きていければと思います。この子には今何が必要なのか、親として何をしてあげられるか、それをできるだけ考えてあげたいと思うのです。

 たとえば、思春期の子どもは、何よりも親に自分の話を聞いて欲しいと思っています。「親は自分の話を聞いてくれない。」そんな不満を抱えている子どもは実に多いのです。

 思春期とは、子どもが自分は何者であるかを考え、悩む、自己発見の時期とも言えます。人生の意味を問い、自分は何のために生きるのかを模索する時期なのです。将来どんな仕事につきたいか真剣に考えはじめる時期でもあります。子どもは何よりも、そんな自分の悩みを親に聞いて欲しいと思っています。子どもの話に耳を傾けてみて下さい。不安な心を受け止めてあげてください。そして、励ましてあげてください。それがこの時期の子どもには何よりも必要なことです。

 思春期には、子どもの身体が大きく変化します。あたたかい心で支えてあげましょう。喫煙や飲酒、性についての正しい知識を伝えることも大切です。思春期は子育ての総決算の時とも言われます。子どもを望ましい方向へ導くことのできる最後のチャンスとも言い換えることができるでしょう。

やがて子どもたちは巣立って行きます。その前に、自分を信じ、人を信じることの大切さを教えたいと思いませんか。地に足の着いた子どもは、悪い誘惑に負けたりはしないものです。                      

期待しすぎると、子どもは疲れてしまう 

規則で縛り付けると、子どもは抜け道を探す

何でも言うことを聞いていると、子どもは自己中心的になる

失敗ばかりさせていると、物事を途中で投げ出す子になる

約束を破ってばかりいると、子どもはやる気をなくす

否定されてばかりいると、子どもはどうしていいか分からなくなってしまう

子どもの気持ちを大事にすれば、子どもは思いやりのある子に育つ

信じてあげれば、子どもは本当のことを話してくれる

親が自分に正直に生きていれば、子どもも自分に素直になれる

子どもに任せれば、子どもは責任感を持つようになる

親が自立していれば、子どもも自立の芽を伸ばす

健康な生活を送っていれば、子どもは身体を大切にする

支えてあげれば、子どもは明るい子に育つ

違いを認める家庭であれば、子どもは生き生きする

あたたかい目で見守ってあげれば、子どもはやさしい子に育つ

子どもを信じて未来を託せば、子どもは頼もしい大人になる

 お母さんがニコニコ笑って子どもを見つめる表情は、とっても美しいものです。子どももきっとそう思っているでしょう。ニコニコ笑っているお母さんが、子どもは大好きです。しかし、子どもの言動が思い通りにならないと、お母さんはイライラしてきます。子どもが言うことを聞かないと、ガミガミ怒ってしまいます。ガミガミ怒ってしつけがうまくいくかというと、なかなかうまくはいかないものなのです。むしろ、しつけがうまくいくお母さんは、普通ニコニコ笑っていることの方が多いのです。うまくいくからニコニコになるというよりも、ニコニコだからうまくいくのです。イソップ童話の『北風と太陽』の話を思い出して見てください。ガミガミ怒ってばかりの子育ては、この北風と同じではないでしょうか。子どもは反発心をもち、親が望む行動はとりたがらないか、親の言うとおりにしたとしても、納得せずイヤイヤ従うでしょう。ニコニコ笑いながらの子育ては、太陽のやり方と同じです。子どもは母親の笑顔に見守られ、励まされ、自主性をもって行動していけるのです。

 一流のビジネスマンは、笑顔でお客様に接するために、鏡を見ながら「キープスマイル。キープスマイル。キープスマイル。」と毎日笑顔を磨く努力をしているそうです。太陽ママになるためには、少しばかりの努力が必要です。「ちょっとあたし、この頃イライラやプリプリが多いかしら?」と感じたら、あなたも家族のためにそのような努力をして見ませんか。さらに、やる気のある方のために太陽ママになる秘訣をこっそりお伝えいたしましょう。きっと子育てが今より楽しくなるのではないでしょうか。

 太陽ママの子どもは、きっと父親を尊敬し、母親を尊敬する子どもになります。太陽ママに育てられた子どもは、太陽のように明るく生き生きとした子どもになるでしょう。