家庭、地域社会、学校を結ぶ情報通信                          NO318
2003年(平成15年)12月25日発行

大  王  や  し
 


 
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校長室より
校 長  松 井 幹 夫
1.二学期の終業式に際して
 本日無事、二学期が終了しました。前号の「大王やし」でも書きましたが、今学期は、多くの行事がありました。子どもたちは、大きな病気、ケガをすることなく過ごせたことを感謝いたします。二学期は、台湾でも、最も気候がよく、学習にも運動にも好適なこの時期は、心身ともに目立って成長し充実するときでしたが、子どもたちは如何でしたでしょうか。行事を終了するごとに成長していっていると、私は思っていますが。
 そのことについては、過日の個人懇談会で担任の先生から詳しくお話があったことと思います。さらに、本日お渡しした「通知表」でも、その成果がある程度お分かりいただけると思います。それらをもとにして、子どもたちとよく話し合われ、今後努力すべき方向なり、目標なりを明らかにし、新たなる前進への基礎にして下さるようお願いいたします。 
 さて、いよいよ26日(金)より1月4日(日)まで10日間の冬休みに入ります。長期休業日は、子どもたちをそれぞれのご家庭にお返しするときです。特に、冬休みは、年末と年始をひかえ、特別な意味をもった休暇です。どうか十分にその意味を生かすようにしながら、保護者の責任で、子どもたちの指導にあたってくださるようお願いいたします。指導の要点につきましては、別にお渡しする「冬休みの家庭生活についてのお願い」「学級通信」をよくご覧いただき、それを参考にして、子どもたちとよく話し合って日課表なり、生活の目標なりを立てさせ、自主的に実行していくようご指導ください。
2.頑張ったマラソン大会
 12日(金)は、強風で砂塵が舞う少し厳しいと思えるコンディションのなか、マラソン大会が実施されました。私の心配をものともせず、子どもたちは、日頃の練習の成果を十分発揮し、自分の記録を一秒でも短縮しようと強風と寒さに負けず頑張りました。その結果、18種目中8種目に新記録が生まれました。ここでも台中日本人学校の子どもたちの強さを大いに感じ取りました。多くの保護者の皆様の応援の賜と感謝いたします。ありがとうございました。
3.餅つき大会
 19日(金)の餅つき大会では、前日の準備・当日とPTA役員の皆様をはじめ多くの保護者の方々のお世話により、子どもたちは楽しいひと時を過ごすことができました。児童生徒全員が杵で餅をつきました。小学部低学年の子どもたちは、ふらふらしながらも一生懸命でした。その後、お母さん方に作っていただいたあんこ・きなこ・醤油のお餅をおいしくいただきました。たくさん食べて、お弁当を残した子どもたちも多くいたようです。
 日本の年末の体験をさせていただきありがとうございました。
 今年は、SARS・イラク戦争等いろいろなことがありましたが、素晴らしい新年に期待して、平成15年(2003年)さようならと申しあげます。皆様も、よいお年を。
 
 
マラソン大会
12月12日(金)、強風の中、マラソン大会が行われました。悪天候の中、みんながんばりました。
 
 
 
 
 





 
 
 
 
    「位置について!」緊張の一瞬              「負けないぞ〜」



 
 
 
 
 





 
 
  
         「ゴール!」                中学部男子の力強い走り。



 
小学部6年音楽朝会
12月15日(月)小学部6年音楽朝会が行われました。少ない人数でも、迫力のある演奏でした。
         
 
 
 
 
 
 
 
      きれいな、笛の音色(ねいろ)でした。          フルートの演奏も素敵でした。
 
大雅國中との交流会
12月17日(水)中学部生徒が、大雅國中と交流会をしました。
         
 
 
 
 






 
 
         君の名前は?              一緒にゲームを楽しみました。
 
 
 
 
 
 






 
 
 
 
 
      國楽の演奏には感動しました。          昼食はとてもおいしかった!
 
 



交流会生徒感想
 
中学部1年
 交流会の時に演奏してもらった國楽の演奏はとても素晴らしかったです。そして、私たちの歌も、大雅國中の生徒からアンコールをしてくれて、とてもうれしかったです。台湾の給食も、初めて食べることができました。國中のみなさん、謝謝?們!!来年も楽しみです。
 
中学部二年
 中国語の大切さがあらためてわかりました。國中の人はとても親切で、楽しい時間を過ごすことが出来ました。
 
中学部三年
 今日は、待ちにまった大雅國中との交流会でした。三年間交流した中で、一番交流でき、楽しかったです。半日では足りないな、と今年初めて思いました。
 まずは、國中生徒による國楽演奏は、もう、「私たちと本当に同年代??」と思うくらい、美しくて、素晴らしかったです。全ての楽器が主役となり、異なる味がひとつになって素晴らしい音色を出していて、すごかったです。目が点になるくらい迫力があって、小学部の人にも聞かせてあげたかったです。
 そして、グループ別のゲームでは、すごく頭を使いました。「川を渡る」というゲームは、四枚のダンボールの上に手、または足がなければ、ダンボールは流されてしまう(先生にとられる)というルールで、ダンボールが流されないように二つのダンボールにまたぐ方法でやりました。そうしたら、六人の人が向こう岸に行けて、5〜8班中の1位。
 バスケは班別と国別でやりました。國中の人は身長が高くて、しかもシュート率が多いので、台中校チームは負けてしまいました・・・・(>_<) 論外星人はラスト1分だけでも試合に出られたことを、嬉しく思っています。
 最後は、台中校からのお礼の歌を唄いました。自分で唄っていて感動しました。多分、火曜日の学部練習、先生からの指導、そして國中の國楽演奏の迫力に負けられないという3つ理由から、一番良い歌声を聞かせてあげようという気持ちになったと思いました。特に「世界でひとつだけの花」のラスト、「ラララ〜♪」は、本番まで学部全部で合わせたことがなくて、「大丈夫かな〜」と、思っていましたが、素晴らしくて良かったです。
 見送りも熱情で言葉に表すことの出来ない喜び、感動を感じました。言葉があまり通じなくても、ゲームも班別活動を一緒に行うことによって、学校交流、もっと大きな意味で言えば、日本と台湾の国際交流ができるのですね。
 来年は、私はもう國中と交流は出来ないですが、これからの中学部生徒と、國中生徒も「楽しい」と思えるような交流をして欲しいです。
 
 
 
 
 
 
 
小学部、学習委員会の発表
12月17日(水)小学部学習委員会の児童が、紙に書いた絵を棒に貼り付け、「どうろぼう学校」を小学部1、2、3年生に発表しました。
 
 
 
 
 
 
 






 
 
 とても良くできていて、人形劇のようでした。       見ている児童も、釘付けです。




 
小学部5年生の社会科発表会
12月19日(金)小学部五年生が、裕隆汽車工場に見学に行きまとめたものを、授業で学習した、ニュース番組の作り方を参考にして、ニュース番組形式で発表しました。
 
 
 
 
 
 
 






 
 
  「はい、こちらリポーターの○○です。」      小学部の児童の前で、立派に発表できました。







 
餅つき              
12月19日(金)台中校恒例となった、PTA主催による餅つきが行われました。児童、生徒全員、きねで餅をつくことができました。PTAの皆様、ありがとうございました。
 
 
 
 
 
 




 
      
  
       「よいしょ〜!」           「自分たちでついたお餅は、おいしいね。」







 
児童会本部役員 2学期を振り返って、来年に向けての抱負
     
会長  
 この2学期は私にとって、とても大切な思い出になりました。それは、行事がたくさんあったからです。校外学習・水泳記録会・秋祭り・学習発表会・持久走大会など、すべてがよい思い出です。その中で私が児童会長として最も頑張ったのが、学習発表会と持久走大会での司会です。
  学習発表会の閉会式では、民族衣装を着て司会を進めたのが印象に残っています。司会の準備のため、最後の中学部3年生の発表が見ることが出来ず残念でしたが、民族衣装を着て、無事にやり遂げることができたので大満足でした。
 持久走大会はとても寒く、声も体もふるえながら、頑張って司会をしました。私の目の前に立っている台中校のみんなは、走り終わって満足した顔でした。当日は、去年と比べて少し風が強く寒かったのですが、大会新記録を出した人が、なんと9人もいました。とても素晴らしかったと思います。
 ところで、児童会長としてやり遂げることができなかったことがあります。それは、毎日の朝のあいさつ運動です。学校に着くのが遅く、あいさつ運動が出来なかった日がたくさんありました。これが児童会の会長として、一番情けなかったことです。3学期はなるべく遅れないようにしたいと思います。冬はとても寒く元気が出ませんが、友だちと一緒に過ごすと元気が出せると思います。これからも友だちとたくさん遊んで、お互いわからないことを教えあえる小学部にしていきたいと思います。そしてこの台中校に今まで以上にたくさんの笑い声と笑顔を増やし、児童会の会長として、残りわずかな期間をもっともっと大事にしていきたいと思います。たくさん一緒に遊んで、たくさん会話して、そしてお互いの知らないことを教えあっていきたいです。
 2学期いっぱいで転校していく友だちがいます。その友だちの分も、一緒に3学期は明るく毎日を過ごそうと思います。
 
【 事務局 】
 
副会長   
 あと残り数ヶ月で、小学部を卒業しますが、あいさつ運動も委員会の話し合いもがんばります。
 
副会長    
 ぼくは児童会のあいさつ運動や交流会を通して、ひとりひとりのきづなを深め、楽しい学校をつくっていきたいと思います。
 
書記     
 みんなが笑顔で楽しい学校にするために、朝のあいさつ運動をもっとがんばり、定例会では、書記として話し合ったことをしっかりと記録していきたいと思います。3学期は、しっかりと計画をたて、楽しい交流会をしていきたいと思います。
 
書記  
 これからも小学部のみんなの友情を深めるために、交流会をふやし、楽しいレクなどを考えていきたいと思います。
 
委員      
 僕は、朝のあいさつ運動をもっと一生懸命にがんばって、元気な台中校にしていきたいと思います。
【 後期学級代表 】
 
1年      
 これからも、あいさつ運動をがんばりたいと思います。そして、1年生のみんなが、ニコニコと笑える楽しいクラスにしたいと思います。
 
2年     
 クラスのみんなが仲良くなるように、悪い言葉をつかったり、けんかをしたときは、注意をしていきたいと思います。そして、ぼくも悪い言葉やけんかをしないように気をつけたいと思います。  
 
3年     
 ぼくは、あいさつ運動を大きな声で、これからも続けていきたいと思います。また、定例会で話し合ったことを、ていねいにクラスのみんなに伝えていき、のこり少ない期間だけど、クラスのみんなが仲よくなれるようにしていきたいと思います。
 
4年    
 男子と女子が仲の良いクラスになるように、がんばっていきたいと思います。そして、児童会の定例会では、もっと意見やアイディアを出して、台中校のみんなが楽しくすごせる学校にしたいです。
 
5年  
 ぼくは、今学期あいさつ運動を頑張りました。みんなが気持ちよく一日を過ごすために、大きな声であいさつをすることができました。三学期は、男子と女子が仲良くなるために、昼休みなど一緒に遊ぶ時間を多くし、クラスが明るく仲の良くなるようにがんばりたいと思います。
 
6年  
 私は6年生の学級代表になって、約9ヶ月がたちました。もうすぐ2003年が終わろうとしてます。卒業までの残り3ヶ月、一番人数の少ない6年生のみんながもっと仲良くなるように、がんばって学級代表の仕事をやりたいと思います。
 
 



ここには、保護者や地域の方、学校関係者からの思いをリレーの形で掲載させていただきます。今回は、台中日本人学校 小学部2年担任です。

 

文字が与える力って大きいと思いませんか?

 今年もまた「ペンリレー」の順番が回ってきました。台中日本人学校に来て三回目のペンリレーの執筆です。1年目は何を書いたのかはっきりとした記憶が残っていません。2年目は『子どものころになりたかったものを覚えているか』という内容で、自分の人生を振り返ってみた記憶があります。そして3年目の今回、「何を書こうか?」と頭を悩ましています。なぜならば“大王やし”には毎号『子ども相談室より』とういう原稿を寄稿しているので(いわゆる大王やしの常連)、改めて「ペンリレーは先生の順番です。」と言われても書く材料がないのです。

 「人を外見だけで判断してはいけない。」とよく言われますが、私もそう思います。例えば、私は見るからにゴツい体型をしています。福岡にいた頃も「上半身異常発達」と言われていました。私が先生だと知った人は最初に「体育の先生でしょう!」と言います。でも、「いいえ、社会の先生なんです。」と言うと、「えーっ!」と驚きの声をあげる場合が圧倒的に多いですね。一般の人々には、筋肉質の人⇒体育系⇒頭も筋肉⇒文章なんて書かないでしょう?という思考回路が存在するのかも知れませんが、私はその常識を打ち破ってみたいと思い、読書に勤しみ、文章を吉田兼好のように「徒然なるまま」書くようにしています。

角丸四角形吹き出し:     線部注釈:鎌倉時代後期〜南北朝時代初期の歌人・随筆家。代表作に『徒然草』がある。成立は1331年ごろで、世を捨てた兼好が自分の生活体験や見聞を書き記したもので、自由な発想が各所に読み取れる、味わいの深い随筆の傑作です。

 大王やしの「子ども相談室より」だけを読んだ人は、まさか私のような人物があのような原稿を書いているとは想像もつかないでしょう。意外性があるから世の中は面白いんですけどね。こう見えても私は『書くこと』が基本的には好きなんだと自分でも思います。

好きだからどんなに忙しい時でも書くという行為を継続できるのでしょう。『好きこそものの継続なれ』という言葉を昨年度の荒木PTA会長もペンリレーで書かれていましたが、その通りだなぁとつくづく思います。パソコンに向かってキーボードに指を置いたら自然と頭の中に文章が浮かび、気がつくと指がキーボードを激しく叩いているのです。職員室の遠くの席に座っている中学部のU先生・K先生・K先生のところまでその音が響いてくるそうです。K先生からは「キーボードが可哀想」と、勢いよくごつい指に叩かれるキーボードに同情するコメントを頂いたこともあります。

 私は台中日本人学校に来るまでは、コンピュータと無縁の人間でした。「メールって何?」「デジカメってそんなに便利なの?」と最新のテクノロジーを信用しない頑固なワープロ派でしたが、今ではよき指導者にも恵まれ、コンピュータで書くことにも慣れました。

 『書くことが好き』だと思える理由のもう一つに、手紙やメールなど自分がもらった時に「嬉しいな!」と感じることができるからでしょう。私自身、誰かに手紙を書いたりメールを送る時は、“その相手”のことしか頭の中にはないのです。その文面を書いている時だけは、相手も私のことを、私も相手のことだけを考えていると言っても過言ではないでしょう。例えば、私たち教師が学期末に書く通知表の所見も、一人ひとりの子どもたちの顔を思い出しながら、その子のことだけを考えながら文章に表現していきます。だから時間がかかるんです。

 台中日本人学校に来て大切にしている手紙が3通あります。封を開けた後に、ジーンと心に残る言葉が紙面上に並んでいました。それに、文字の裏からにじみ出て来る「気持ち」を感じることができたから、今でも大切に机の中に保管をしています。その一部を紹介しましょう。


 この金閣の絵葉書をくれた子どもの気持ちが嬉しくて、今でもちゃんと机の透明マットの間にはさんでいます。“モノ”のおみやげも嬉しいけど、“気持ち”のおみやげが一番嬉しく感じました。

 もう1通の手紙は、ある朝、ある子から渡されたものです。


 どんなに疲れていたって、このような手紙をもらったらまるで“ユンケル皇帝液”を100本ぐらいまとめて飲んだようにパワーが沸いてきますよね?大切な宝物です。

 最後の1通は、それは秘密です。真っ白な手紙の表面からまるであぶり出しのように『想い出』という文字が浮かび上がってくる手紙です。

 手紙とは趣が異なりますが、時々届くメールにも励まされることが多々あります。あのコンピュータを開いたときに独特の音を立てて「あなたにメールが届いていますよ〜。」と教えてくれる瞬間、『おっ、誰からだろう?』と少し胸をドキドキさせることがありませんか?文字で相手に気持ちを届けることって、とっても素敵ですね。

 でも、こんなことをペンリレーに書いていたら、「あなたはいったい誰から手紙をもらって、誰からメールをもらっているの?」と太太に追及されそうな気もしますが、それこそ人と人の出会いは『一期一会』であり『偶然』でもあるんですよね。たった一度の人生ならば、できるだけ多くの人に出会い、多くの人から様々な影響を受けたり与えたりしながら生きていきたいと思います。台中に来たからこそ出会えた人もいます。福岡を離れても連絡をとってくれる仲間がいます。台中を去っても近況報告をしてくれる仲間もいます。

このコミュニケーションの手段の多くは“文字”による意志の伝達です。現在は携帯電話や国際電話という便利な機器が普及しているから、リアルタイムで生の声を聴きながら会話を楽しむこともできますが、私は古いタイプの人間なのでしょう、電話よりも文字によるコミュニケーションの方が好きなのです。声は残らないけど、文字は残るからでしょうか。文字は、コミュニケーション以外にも考え方に影響を与えてくれるものですね。それは本との出会いから始まります。たまたま手にとった一冊の本からたくさんのことを学んだり、感性が豊かになることがあります。そういうときはとても幸せな気持ちになります。

様々な本から、様々な名言に出会い影響を受けてきましたが、いつも机の横の見えるところに貼っている文章を紹介して、今回のペンリレー(いつのまにか3枚にもなってしまいました)を終了したいと思います。

 

一、仕事は自ら、「創る」べきで、与えられるべきではない。

二、仕事とは、先手先手と働きかけ、受身でやるものではない。

三、「大きな仕事」と取り組め。小さな仕事は己を小さくする。

四、「難しい仕事」をねらえ。それを成し遂げるところに進歩がある。

五、取り組んだら「放すな」。

六、周囲を「引きずり回せ」。引きずるのと引きずられるのとでは長い間に天地の開きができる。

七、「計画」をもて。長期の計画をもっていれば、忍耐と工夫と正しい努力と希望が生まれる。

八、「自信」をもて。自信がないから君の仕事には迫力も粘りも厚みすらない。

九、頭は常に「全回転」。八方に気を配って一分のすきもあってはならぬ。サービスとはそのようなものだ。

十、「摩擦を恐れるな」。摩擦は進歩の母、積極の肥料だ。でないと、君は卑屈未練になる。

(ある企業の10か条だったと思います)

 

 ここまで長い黙読をしていただいた読者の皆さん、本当にご苦労様でした。2003年(平成15年)もまもなく終わろうとしています。去りゆく年を惜しみつつ、新たに迎える年が皆さまにとって希望に満ち、幸せであることを祈りつつペンを置かせていただきます。






子ども相談室より−15−

子ども相談担当

相手の心を開かせる大切なポイント

 相手の心を開かせる大切なポイントは、子どもたちに対してもそうですし、大人でも様々な場面で活用することができると思います。

 

(1)総論オーケー、各論ダメ

 まず相手に対して、総論はオーケー、「あなたはオーケーな人ですよ。だけど、各論、この部分は問題ですよ。」というように言っていく。これが基本になるでしょう。

 よくないのは、「あなたはダメな人。だけど、いいところもある。」という言い方です。これは、「総論ダメ、各論オーケー」という言い方です。ついついこちらが腹を立てていると、顔を見たとたん怒りがガーッとわき上がってきて、「おまえ、何てことをしてくれるんだ!やっぱりおまえだな!」みたいな感じで、総論はダメと言ってしまうのですが、それでは相手は、反発するだけです。だから、「あなたはオーケーな人なんですよ」ということをまず伝えることが大切ですね。

 

(2)サンドイッチ法

 次に、サンドイッチ法という方法があります。これはさっきのことに関連しますが、話の順序ということです。まず何か相手の悪いところを伝えようとする場合は必ず相手のよいところで前後を挟むということです。

 「あなたはいつもがんばっている。だけど今回こういうミスがありました。きっとよっぽどの事情があったんだね。期待しているんだから、これからはきちんと頼みますよ。」

“いつもキミはしっかりやってくれている”というように、悪いことを言う時も、長所で挟むということなんですね。こう言われると、実際は注意をされたのに、なんだか、ほめられたような気になって、ともかく、ミスはあったが、それを挽回するためにがんばろう、という気持ちになります。
 これが逆に、悪いことでいいことを挟んでしまうとどうなるかというと、「もうなんてことをやってくれるんだ。確かにキミもがんばっている部分はある。だけど、こんなことをやったら、もうどうしようもない。」

これでは、相手もやる気をなくすだけでしょう。

(3)シーソーの法則

それでも相手が心を開いてくれない場合に使うのが、シーソーの法則です。ここにボールがあると考えてください。このボールをこちら側に持ってくるにはどうしたらいいかというと、2つの方法があります。1つは向こうを上げる。もう1つはこっちを下げる。

 どういうことかというと、相手の心をこちらに開かせる時にどうしたらいいかというと、相手を持ち上げる。がんばっているのはあなたですよ。そして自分を下げる。がんばっていないのは、自分。

そうすると必ず相手の心は、こちらに来てくれる。

 具体的には右の図を見てください。上の図は、自分を下げることによって、相手の心が自分の方へ向いてくることを示しています。下の図は、それを逆にして、自分はこれだけがんばっているのに、あんたはちっともがんばっていないというふうに言うと、必ず相手の心は離れていくということを示しています。

 いかがでしょうか?「自分を下げる」ということはなかなかできないことですが、相手の心を開かせるためには、ぜひとも身につけておきたい技術の一つと言えますね。

 今回は、教師としての技術的なことを述べてきましたが、この前提として大切なことがあります。それは「相手の力になりたい」という気持ちです。これがなくては、単なるテクニックになってしまいますし、相手にはすぐわかってしまうでしょう。相手に求められ、援助する人にまず求められるのは、この心でしょう。

<ちょっと一休み 相談室裏の話>

 「何歳頃までサンタクロースの存在を信じていましたか?」と聞かれたら、あなたはどのように答えますか?人によって答えは違うでしょう。我が家では、子どもたちに夢と希望を与えるために、クリスマス・イブの夜は父親がサンタの衣装を着て家にプレゼントを運ぶという「年中行事」を続けています。もちろん、一番下の子どもを除いて、みんなサンタが偽者で、父親だということは分かっていますが、サンタの衣装を着てプレゼントを持って帰ってくる父親を見る目は輝いています。その目を見るために安売りで買ったサンタの衣装に車の中で着替えるのです。顔には両面テープで白いひげとまゆをつける。どこから見てもお父さんとはバレない格好なんだけど、唯一、靴だけはいつも履いているテニスシューズだったことが、「サンタクロースはお父さん!」とバレる原因でした。来年は赤いブーツでも買おうかな?そういえば、2年前に中学部で行ったアンケートで「台中校のサンタクロースと言えば誰?」という質問に、圧倒的多数でサンタさんに選ばれたっけ。トナカイは鈴木先生だったな〜(笑)