家庭、地域社会、学校を結ぶ情報通信                          NO313
2003年(平成15年)10月9日発行

大  王  や  し
 


 
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校長室より
校 長  松 井 幹 夫
1.記録ラッシュの水泳記録会
9月23日(火)に、6月から始まった水泳授業の総まとめである校内水泳記録会が、大勢の保護者の皆様にご参加いただき盛大に開催されました。午前の部(小学部1〜4年)では17種目、午後の部(小学部5・6年、中学部)では27種目もの新記録が生まれました。これは、子どもたちの頑張りと保護者の皆様の熱き声援のお陰と思います。
子どもたちは、台湾の暑さにも負けず、子ども一人ひとりの能力を考えた指導者の適切な指導の下熱心に練習を重ね、泳力・泳法共に向上しました。特に、水を怖がり入水することすら嫌がっていた小学部1・2年生の子どもたちの成長ぶりには、目を見張るものがあります。また、授業の一環として、水難事故防止の観点から全学年に「着衣泳」を実施しました。子どもたちは、最初戸惑っていましたが、だんだん泳法にも慣れ、助けを待つ泳ぎが身についたようです。
私は、何よりも水泳学習が事故なく無事終えたことに感謝しております。ありがとうございました。
 
2.「母親が歩いて見た 学校案内 2004」購入
 中学部3年生の生徒諸君は、自分の将来を決める一つの関門であろう進路決定に取り組んでいます。子ども任せ、親任せ、学校任せにするのではなく、子ども・保護者・教師が一緒に、子どもの将来の進路についての希望や、性格、現在の学力などをもとに、考え・悩み、じっくり話し合い、子どもたちにとってよりよい進路を見つけたいものです。
 時代の移りかわりに伴い、学校も年々変わってきています。古い価値観を押し付けず、最終的には本人に決めさせるのが一番なのではないでしょうか。先日、「フレンズ 帰国生 母の会」が発行しています“母親が歩いてみた 学校案内 2004”を購入しましたので、是非、ご利用ください。子どもの学校及び進路選びの一助になれば幸いです。
 
3.修学旅行に行ってきます 
SARSの影響で延期されていた中学部2・3年生の修学旅行が、10月14日(火)から17日(金)までの3泊4日で実施される運びとなりました。子どもたちは、事前の学習をしっかりとし、次の目的が十分達成できるよう頑張っています。
◎ 自分たちで話し合い、企画し、調査する活動を通し、企画する力や実行する力を伸ばす。
◎ 事前の活動や旅行を通して、お互いを認め合い、よりよい人間関係を築き上げようとする力を培う。
   ◎ 団体での生活・行動を通して、自分をコントロールする力を育てる。
◎ 多くの文化財や歴史的建造物の参観・見学をすることにより、日本の伝統や文化への関心を高める。
目的地は、関西方面(奈良→京都→大阪)です。奈良・京都は、平城京・平安京と千数百年の歴史のなかで、政治の中心であったばかりでなく、つねに文化の中心であった所です。また、外国人から「日本の奥座敷」とも呼ばれています。大阪は、江戸時代には「天下の台所」と呼ばれ、経済力は江戸をしのぐほどでした。「水の都」「くいだおれのまち」とも呼ばれ今なお庶民から親しまれています。サイクリング研修・班別自主研修などで仲間と助け合い実り多い修学旅行となることでしょう。修学旅行の様子は、次号の「大王やし」で詳しくお伝えします。楽しみにしておいてください。
 
 
 
 
避難訓練
9月19日避難訓練が行われました。
 
 
 
 
 
 
 




 
 
 
 地震だ!机の下に隠れなきゃ!      校庭に避難した後、校長先生の話を真剣に聞いています。
 
 
 
 
 
 
 
 
 






 
体育館でリラクセーションの方法を学びました。  「リラックスしすぎて眠くなっちゃった〜。」
 
 




小学部3年音楽朝会
9月22日、小学部3年音楽朝会が行われました。
 
 
 
 
 
 
 




 
 担任の先生手作りの楽器を使って、元気よく歌と演奏をすることができました。
 
 
水泳記録会
9月23日、水泳記録会が行われました。
 
 
 
 
 
 





 
 
 
 
  小学部低学年、緊張のスタート前。          中学部生徒の力強い泳ぎ。




 
 
 
 
 




 
 
 
 
 
 
    練習の成果を見せるぞ!            さぁゴール!勝つのは誰だ!




 
工場見学
9月26日、秀山村にあるWISBOL工場に小学部1・2年が見学に行きました。
 
 
 
 
 
 





 
 
秀山村で作った製品が、世界中に輸出されていると聞いて、児童は驚いた様子でした。
 
 
前期児童会ごくろうさま
9月29日、後期児童会への引き継ぎが行われ、前期の活動が終了致しました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
秋祭り 踊り練習   
10月6日 PTAと婦人部のご指導のもと、秋祭りで踊る、踊り練習を全校児童生徒で行いました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 





10月保健室便り

を大切にする」ために何か”行動”を起こしましょう!

気持ちのいい季節です

さわやかな秋になりました。とはいうものの、昼間まだまだ蒸し暑い日が続いています。

しかし朝夕は、かなり気温も下がってきています。1日のうちの気温差が大きい時期は、かぜをひきやすいので、衣服の調節をするなどして気をつけましょう。

          

10月10日は目の愛護デー

10月10日は、その字の形が目に似ているところから目の愛護デーといわれています。 

近視は、遺伝的なものや体質的なものもありますが、多くの場合は仮性近視です。仮性近視は、日常生活で次のようなことに注意をしていると、その進行が遅くなることは確かですし、予防効果も決して少なくありません。  

照明はなるべく明るく

 細かい文字を書いたり読んだりするときは、部屋を明るくしたうえで、左斜め前、

または斜め後ろから光線が来るようにスタンドを用いるのがよいでしょう。

(光が目に入らないようにする。)左でペンを持つ人は、反対側からにします。

 

テレビは離れて見る

 テレビも明るい部屋で見るのがよく、2〜3mは離れるほうがよいといわれています。最近はやりのコンピューターゲームなどは目を酷使しますので、長時間続けてすることのないよう注意しましょう。

 

睡眠と休息が大切

 目のために大切なのは、十分に目を休めることです。

それには睡眠が、一番よいわけです。身体の筋肉疲労が、ゆっくり入

浴したり、眠ったりすることで回復するように、目の筋肉(毛様体筋)も

血行をよくし、十分リラックスさせる必要があります。




子ども相談室より−10−

教育相談担当

『ピア・カウンセリング』というものを紹介しましょう。

 ピア(Peer)とは『仲間、同輩、対等者』という意味です。自分と同じような環境や立場で、同じような経験や感情を共有する仲間に、日常生活や社会生活の中での情報・相談ごとなどを、気軽に、そして、心を開き素直な気持ちで話し合うこと、お互いにカウンセラーとなって自分の考えを打ち明けあうことを、『ピア・カウンセリング』と称しています。ピア・カウンセリングは、仲間同士。友人同士のコミュニケーションを中心とした『気軽な助け合い』『あてにし合う支援活動』をパワーアップさせ、形を持たせて、支援するものと考えられています。

 ピア・カウンセリングは、秘密のもれない安全な場所で行います。相談者の悩みに共感して分かち合える仲間になれることから、燃え尽き症候群になってしまったり、息切れを起こしたり、いじめや暴力で悩んでいる人たちにも応用できるものです。幅広い悩みごとを持ち、話を聞いてほしいと思っている人たちが、必ず実践できるものです。

 基本的に、ピア・カウンセリングはプロのカウンセラーが行うものではありません。ピア(仲間)としての人間関係をベースとして、相手の話を聞いて考えを明確にしたり、選択肢を増やしたりすることの、手助けの仕方を私たち教師が研修によって身につけることが可能であるし、保護者の皆様も身につけることが可能な技術です。

 自分にも返ってくるものがあるピア・カウンセリングは人間関係を築く上でとても有効ですし、自分の成長へとつながっていくことにもなります。カウンセリングという言葉を意識しすぎて理論や治療方法の基本に縛られる必要はありません。相手を否定せず、共感しつつ話を聞いて、ときには質問して相手の考えや感情を整理するサポートをすればいいのです。

 ピア・カウンセリングのテーマは、まず相手を理解することです。相手が話す問題に関して、当事者を理解しながら支援します。「○○さんはこういう考えなんだ」というように、相手の問題の明確化を支援します。

 他には、問題の範囲・所有者・内容・特徴を考えるための質問も役に立ちます。「それは誰の問題なの?」「どこからどこまでがあなたの問題なの?」「それはあなたが解決できることなの?」「その問題が最悪の状況になったらどうなる?」という感じに、問題をよりよく、より深く理解するためにコミュニケーションをしていきます。そして、相手の考えや感情の整理を手伝います。「とにかく話してみなよ」と言われて、気持ちを打ち明けると、誰でもすっきりするでしょう。このようなストレス解消(カタルシス)効果もあります。

 最後に、意思決定の選択肢を広げ、選択したことが実行できるように行動を支援するのです。「他にもっといい方法ってないかな?」「こんなやり方もあるんじゃない?」「決めたんだったらいつやるの?やらないの?どうしたい?」などと質問し、相手の反応を見ます。相手は、問題が何なのか、本当はどうしたいのかなどが分かってきます。また、聞いている側も、自分自身の考え方が、整理されていきます。

 

ピア・カウンセリングをすると、どんな効果があるのでしょうか。人は、話すことによって感情を浄化し、心を整理することができます。これは、カタルシスという現象で、気持ちを語るだけでストレスが解消されて楽になれます。

悩みやちょっとした相談ごとを、だれにも話せなくなると、ストレスがたまって病気になりやすいと言われてます。ストレスがあっても、自分の本音が話せる人を持っていると、心の病の予防になります。悩みや苦しみがあったとしても、話せる人がいるうちは、まだ大丈夫です。

 だれも理解してくれない、家族すらも話を聞いてくれない、という状況になると、悩みを持っている上に人間関係のことまで考えてしまいます。そうした、困惑の状態がひどくなるとストレスは長期化します。ですから、感情の浄化(気持ちをスッキリさせること)や、気持ちを表現することは、人間にとって大変重要なことなのです。「涙を流す分だけ癒される」「涙は最良の治療だ」という言葉を聞いたことはありませんか?

 ピア・カウンセリングでのもう一つの効果は、自己明確化ができるということです。自分の考えや問題を人に話すことで、自分自身のことをより理解できたり、考えを整理できたり、問題を改めて考えなおしたりできます。自分を客観的に見ることが、自己の一貫性や統合性を促し、自己評価に影響を与えることができます。

「話してみて、自分の考えが間違っていたような気がしてきました。」「そんなにたいした問題ではなかったみたいね。」などということはよくあるものです。ですから、人に気持ちを話すと、自分自身の考えがうまく整理され、本当の問題を知ることができるのでしょう。

 ピア・カウンセリングでは、話を聞く側(ピア・カウンセラー)にも効果が現れます。ピア(仲間)の関係の中で、ピア・カウンセラーは、相手の話に心から耳を傾け、その人が何を考えて、どう感じているのかを考えます。そして、相手の気持ちを明らかにして、解決策や選択肢を発見する支援をします。そうやって話していくことで、ピア・カウンセラー自身も考えがまとまり、何をしたらいいか、相手にどんなことを言ってあげたらいいかが分かってきます。そして、相手に『あてにされる』ことで、自分の存在に意味や価値を感じ、自分自身も成長していくことができるのだと思います

 ピア・カウンセリングは、ピアという仲間や友人や同輩同士で行う、コミュニケーションを主体とした、相互で支援し合う活動です。

 お互いが支援しあうことによって癒し癒され、よりよい人間関係をつくり上げることにもつながるでしょう。人の話を聞いてあげることによって、コミュニケーションが円滑になり、人の役に立つことができます。ただ話を聞いてあげるだけで、

「また話を聞いてくれるかな?」

「あなたみたいに私を理解してくれる人って今までいなかったの」

「本当にありがとう。今度、電話していい?」

という具合に、人から信頼されることになることでしょう。すると、自分も相手のことを信頼しながら聞くようになります。そして、人の役に立っているという充実感を持つと、だんだん自分のことが好きになります。

『こんな私でも人に貢献できるんだ』という自己肯定的な考えが生まれてきます。

 

 人間関係は『しかえしとおかえし』で成り立っています。だれかに何かしてもらったら、「おかえしをしよう」と思います。人にいやなことをされたら、「しかえししてやろう」などと思ってしまったりしますよね。

 ピア・カウンセリングは『おかえし』だと思ってください。自分のまわりに、「おかえしをしたいな」と思っている人がいたら、その人はよく自分の話を聞いてくれた人ではありませんか?あなたのグチを聞いてくれたり、落ち込んでいるときにつき合ってくれたり、ときには一緒に泣いてくれたりするのがピア(仲間)です。

 人の相談にのったり、カウンセリングをすることなど、自分には難しいと思うかもしれません。親しい人に何か相談されて、励ますことも助言することもできず、「何もできないな、役に立たないな」と思うこともあるかもしれません。

しかし、それでも『聞くこと』は大事です。

「そんなに大変だったんだ」「それは本当に辛いことだね」などと言ってもらえるだけで救われることがあるでしょう。そこで、安易に励ましても相手に気持ちが届いていないこともありますし、助言をしても受け入れられないこともあります。ピア・カウンセリングの中では、とにかく相手の話を聞いてあげることが大切です。








ペ ン リ レ ー
ここには、保護者や地域の方、学校関係者からの思いをリレーの形で掲載させていただきます。今回は、台中日本人学校 小5担任です。
 
 台湾の音・日本の音
 
昨年,台中校にある大きな太鼓(秋祭りの時にお目見えしますね)を二張り使って「和太鼓」の発表として演奏を行いました。二張りの太鼓のうち一方は日本の和太鼓,もう一方は台湾の太鼓でした。大きさもほぼ同じ,台湾の太鼓が赤く彩色されていることを除けば,外見はほぼ同じです。しかし,やはり音が違いました。音を文章で表すのは難しいのですが,日本の太鼓は音に厚みやしっとり感があるような気がします。台湾のものはもっと軽く明るい音質だと感じました。構造は単純な楽器だけに,木の素材や皮の素材・張り方など微妙なところで音が変わってくるのでしょう。
最近もうひとつ,音について考える機会がありました。9月末の孔子廟の祭孔大典に行った際に,たくさんの台湾の楽器を見ることができました。(厳密に言うと台湾独自の楽器ではなく,中国の伝統楽器ということです)琵琶・笙・笛など日本の伝統楽器との共通点はたくさんあります。もともと日本の雅楽で使われる楽器は,中国大陸・朝鮮半島から伝わってきたものだからです。しかし,もちろんまったく同じというわけではありません。奏法も違えば音も違います。
ところで,台湾に暮らしてはや一年半。楽器だけではなく,習慣や物事のとらえ方の違い・反対に共通な部分を感じながら暮らしています。昨年,ある生徒から「私ってなに人?」と質問されたことがあります。「私もあなたもアジア人だよね。」と答えました。同じアジアに住むアジア人,しかし,こんなに近い台湾と日本でも違いはあります。台中校の子どもたちには,二つの国の文化のすばらしさはもちろんのこと,その共通点と違いを感じ取り,どちらの国にも誇りを持ってほしいと思っています。そのためには,まず「知ること」が不可欠です。
実は私たち音楽科教員のほとんどは,日本の楽器を専門とせず,ピアノやバイオリンなどを小さい頃からずっと西洋の音楽を勉強してきています。だから,私たちも日本音楽についての知識はけっして深いとは言えません。大学在学中に,偶然筝を四年間習う機会に恵まれました。一番驚いたことは,必ず「唄」がつくことです。それも西洋音楽の理論では考えられない音程の音がぶつかり合い,「楽器を弾きながらこの音を歌うのは無理だ!」と何度も思いました。しかし,何度か練習するうちにしっくりするものが芽生えてきました。唄の部分は,テンポも総じてゆっくりで,聞いているだけならば絶対に眠りに落ちてしまいそうですが,演奏するのは思いもかけずに緊張感がともない,おもしろいものでした。今まで体感したことのなかった,この「おもしろさ」に気づいた時,私はそれまで心のどこかで,日本音楽を西洋の音楽に比べて低く見ていたのだと自覚しました。日本音楽について知らなかったのに,そう思い込んでいたのです。また,日本の伝統音楽は,楽譜も五線の記譜に比べれば,あいまいな部分があります。実はそれがおもしろいのです。先生(師匠)によって音の長さやちょっとした装飾音のような部分の解釈が異なり,それが曲に面白みや奥深さ・緊張感を与えているのだと知りました。何よりも,このまったりとした世界を心地よいと感じている自分を発見し,日本の音・リズムがDNAに組み込まれているのだと実感しました。
それまでの私は,オペラは観ても歌舞伎は観たことがない大学生でしたが,歌舞伎を実際に見てから,その回り舞台の工夫のすばらしさ,セリフ回しの面白さ,演奏の華やかさに驚きました。また,クラシックの音楽会とは違い,お弁当を食べながら楽しむ「江戸時代の庶民の最大の娯楽」を体感しました。ここ数年は歌舞伎以外でも,津軽三味線やひちりきの演奏が見直され,「古くさくてつまらない音楽」から「かっこいい音楽」へと,今,あらためて自分たちの文化のすばらしさに私たちは気づき始めています。
文化に誇りを持つということは,まずそれを体験し,面白みや奥深さを知ることから始まると思います。義務教育段階では「師匠と弟子」という教え方はできず,日本音楽がこれまで師弟関係で伝承してきた部分はなかなか伝えることはできませんが,一度でも日本の音を体験し,興味を持って欲しいと考えています。保護者の皆様も,歌舞伎や能・狂言の生の舞台を楽しまれることをお勧めいたします。私も台湾で暮らしている間に京劇などの伝統文化や楽器を楽しみ,その奥深さに少しでも触れてみたいと願っています。そして,台湾の音のすばらしさを子どもたちに伝えたいと思います。