家庭、地域社会、学校を結ぶ情報通信                          NO311
2003年(平成15年)8月25日発行

大  王  や  し
 
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校長室より
校 長  松 井 幹 夫
1.二学期のスタート
長いようで短かった一か月余りの夏休みが終わり、いよいよ二学期が始まりました。
一段とたくましくなった子どもたちが、台中日本人学校に戻ってきました。きっと有意義な夏休みを過ごしてくれたことでしょう。子どもたちから夏休みの様子が聞けるのを楽しみにしています。
二学期は、児童生徒にとって行事の多い学期となります。10月には、中学部2・3年生の修学旅行・秋祭り、11月には学習発表会・小学部6年生の修学旅行、12月にはマラソン大会・餅つき大会等が計画されています。子どもたちは、普段の学習だけでなく、学校行事を通して成長します。日常の学習を充実させながら、教職員が一丸となり、実りある学校行事となるよう取り組みますので、保護者の皆様のご理解とご支援よろしくお願いします。
 
2.宿泊学習を振り返って
7月19日(土)・20日(日)に、1泊2日の宿泊学習が台中日本人学校を拠点として実施されました。小学部・中学部ともに学校で宿泊するというプログラムでしたが、大きなケガ・病気をすることなく無事終えることができました。食事では、班の仲間が協力して作ったカレー、たくさんの食材のバーベキューがおいしくて、どの子もいつも以上に食が進んだようです。また、キャンプファイヤー・キャンドルサービスでは、日頃目にすることができない子どもたちの一面を十分に見せてくれました。そして、活動の中から、協力・協働する心が生まれ、今まで以上に仲間の絆が深まり、楽しい思い出がたくさんできたことを報告します。
 
 
3.水泳記録会に向けて
9月23日(火)に、校内水泳記録会が行われます。水が怖くてプールに入ることを躊躇していた小学部一年生の子どもたちも、今ではすっかり水に慣れ、喜んで水泳学習に取り組んでいます.また、子どもたちの頑張りと先生方の適切な指導で、昨年より泳力の向上した子どもたちや正しい泳法が身に付いた子どもたちが大勢います。是非、応援に来ていただき、子どもたちの頑張りを励まし誉めていただければ幸いです.
 
4.ボランティア活動のお礼
8月23日(土)には、PTA会員の皆様をはじめ多くの方が、新学期に子どもたちが少しでも気持ちよく学校生活が送れるようにと校内清掃をしてくださいました。校舎内外が見違えるように美しくなりました。多くの皆様方の参加・協力、本当にありがとうございました。本日、美しくなった校舎で新学期を迎えることができた子どもたちは、人の心の温かさに感謝し、ボランティアの心が芽生えることでしょう。ありがとうございました。
小学部児童・中学部生徒数
【小学部】            【中学部】
1年生   22名        1年生   16名
2年生   15名        2年生    7名
3年生   12名        3年生   17
4年生   16名       
5年生   12名
        (中学部合計 40名)
6年生    6名
(小学部合計 83名)       <8月 25日現在>
 
小学部・中学部 合計123名


 
 
 
7/20 保護者の協力の下、総合学習の取り組みとして小6・中1+有志で田植えを行いました。
 
 
8/23現在、ここまで成長しています。




子ども相談室より−8−

教育相談担当

お手伝いで自信がつく。一人前の誇りがもてる。

 昔の子どもたちは、家の手伝いをよくした話を聞きます。農家の子どもたちは、よく田んぼや畑仕事を手伝いました。ことに農繁期になると、家族総出で朝から晩まで作業を手伝うのが普通だと聞いています。自営業の子どもも、学校から帰ってくると家の仕事を手伝いました。商品の数を数えたり、運搬したり、配達をしたり、伝票の計算をしたりといろいろとやらされるのが普通だったと聞いています。

昔の母親は、家事労働にたいへんな時間を割いていたそうですね。炊事・洗濯・掃除は一日がかりの仕事でした。数時間かけて風呂をわかしたり、夜なべをして裁縫をしたりしたそうです。子どもたちは、朝から晩まで立ち働いている母親に心から感謝し、その手伝いをすることで、親孝行ができたのだと思います。そのため子どもには、家庭内労働や家事の手伝いをして、自分も家族を支えているのだという生きがい感が芽生えてくるのでしょう。また、そのような労働を通して、自己のさまざまな能力や人間としての徳を磨いていったのだと思われます。

サラリーマン家庭で育った私も、幼い頃からちゃんと役割を与えられていた記憶があります。小学3年生当時、私の家はまだ石炭風呂でした。薪を割り、石炭をくべ、新聞紙に火をつけてお風呂を沸かすのです。うちわでパタパタとあおぎながら。私がお風呂を沸かさないと誰もお風呂に入れません。とても重要な役割でした。

ところが、現代では、父親の多くは外に働きに行き、家にはほとんどいません(いたくてもいれないのが実情ですけど・・・)。母親は、電化製品の進歩のおかげで、楽に家事ができるようになったと言われています。そのためか現代の子どもたちは、家事労働をする機会が極端に減ってきているそうです。さらに、子どもに家の中の仕事をさせるなんて、かわいそうだと考えている親もいらっしゃるかも知れませんね。そのかわり、子どもたちの多くは学習塾に追い立てられています。そのせいか、たとえテストの点はよくても、自分のことしか考えない、自分のことでストレスをためた子どもが日本国内では増えてきていると言われています。一般に、何の家事手伝いもせずに育った子どもは、だらしなく、仕事を嫌う傾向にあるそうです。単調な仕事や根気を要する学習は、特に嫌がるようになるそうです。

しかし、小さいころから決まったお手伝いを毎日してきた子どもは、仕事であれ、勉強であれ、ちゃらんぽらんにすることはないと思います。労働によって、さまざまな能力も磨かれて、学力も必然的に高くなっていくとも言われています。自分も家族の一員だから、家の仕事を分担するのは当然だ、親が困っていれば助けるのは当たり前だ、としつけられている子どもは何の抵抗もなく親を手伝えます。自分の仕事が、お父さんの疲れを癒し、お母さんの負担を軽くする点で重要な役割をしているのだと実感するようになるからです。自分が家族の生活を支えていく上で、なくてはならない存在であることに誇りをもつようにもなると思います。

家の手伝いをさせましょう。

おまけ

〜相談室裏の話3〜

 電気掃除機、電子レンジ、電気洗濯機、電子ジャーなど身の回りにはマイコン制御された家庭用機器が数多く出回っています。これら電子機器のおかげで炊事・洗濯に要する時間はかなり削減されたことでしょう。でも、せっかくの道具も使わなければ意味がありませんね。大学時代の友人にS君がいました。部活動が同じだったのでよく部屋へ遊びに行っていたのですが、S君の部屋は想像を絶する汚さなんです。もちろん、部屋には掃除機も洗濯機もテレビも何でもそろっています。高校時代まで自宅から通学し、食事の用意・後片付け、洗濯物の片付け、部屋の掃除など身の回りのことは全て母親がやってくれていた“御曹司”だったS君は、便利な道具が揃っていても“自分で掃除をする習慣”が身についていなかったため、散らかし放題になっていたのです。布団はひいたまま、床にはジュースの空き缶が散乱し、脱ぎ捨てた靴下やパンツも部屋の中に散らかっています。掃除をしないから部屋の中は埃っぽく、悪臭が漂うようになってきました。友人が遊びに来るとS君は汚れたものをすべて押し入れにしまいこみます。

ある日、押入れの中を覗いてみて、私たちは驚くべきものを発見しました。なんと、パンツに“きのこ”のようなものが生えているんです!

 そんなS君にも彼女ができ、彼女がかいがいしく部屋の掃除などもやっていました。私たちは我慢強い彼女に尊敬の念を抱いていたほどです。そんな彼女が一度だけ怒鳴り声をあげたのを私は知っています。大学3年の夏、弓道の大会で東京に行った時でした。ホテルに泊まり、練習でかいた汗を流しに風呂に入りました。でも、S君だけ来ないんです。

部屋に戻ると、S君と彼女が口論しています。

彼女「お願いだからお風呂に入ってよ!」 S君「いやだ。俺はつかれたから寝る」

彼女「500円あげるから入ってよ〜」  S君「1000円くれるなら入ってやる」

 私たちは2人の会話をあきれながら聞いていました。21歳になっても子どもみたいなことを言うS君にあきれた彼女は東京での試合の後、彼から遠ざかって行きました。私たちは正しい選択だと言った記憶があります。今の世の中、男の子でも一人暮らしできる能力を養っておくことはとても重要だと思いますよ。




保健室便り 

★生活リズムをはやくとりもどしてね!!

2学期が始まりました

 夏休みは楽しく過ごせましたか?長いように思っていた夏休みも過ぎてみると、あっという間だった人も多いのではないでしょうか。休み中は、どうしても生活のリズムが乱れてしまいがちです。はやく、規則正しい生活リズムをとりもどしましょう。

秋は、運動をするにはとてもいい季節です。夏休み中は、部屋の中でいることが多く、体を動かすことが少なかったと思います。2学期が始まりました。運動場などで楽しく運動をしましょう。でも、けがなどをしないよう気を付けましょう。また、よく食べ、ぐっすり寝て、疲れははやめにとるようにこころがけましょう。          

*こんな時どうする? 救急手当てクイズ

     最適の手当の方法を見つけて、線で結んでください。

       

A運動場でころんですりむいた時。         @清潔な布を当て、強く押さえる

Bカッターナイフで手を切った時。          A痛むところを水で冷やす

Cバスケットボールでつき指をした。         B小鼻をつまんでうつむく

D遊んでいたら急に鼻血がでた。           C水道の水で傷口を洗い流す

クイズの答え

A−C まず、傷口についた砂や汚れをきれいに洗い流します。

B−@ 傷口を押さえて出血を止めます。なかなか止まらないときには、傷口を心臓より高くします。

C−A 水で冷やして腫れをしずめます。ひっぱったり、ふりまわしたりしては絶対にダメ!

D−B 鼻をつまんで5〜10分間静かにしていれば、だいたい止まります。止まりにくいときは、冷やしましょう。

★けがをしたとき、傷を治すのは薬ではありません。みなさんのからだにそなわっている「傷を治そうとする力」なのです。手当をするのは、その力を助けるためです



 ここには、保護者や地域の方、学校関係者からの思いをリレーの形で掲載させていただきます。今回は、台中日本人学校 小学部6年 担任です。

    
いよいよ2学期が始まりました。体育の授業は、10月の第一週まで水泳を行います。そして9月23日(火)に行われる校内水泳記録会に向けての練習が中心になります。1学期と夏休みの練習の成果が出しきれるようにがんばってもらいたいものです。さて、そのプールですが、今年の水泳授業は6月より開始となりました。その準備は5月から始めたのですが、去年の10月より使用していなかったプールの水は、深緑色に変色し、側壁にはびっしりと藻が生え、においもほのかに・・・さらに、ヤゴや得体の知れない虫がうようよ・・・足をつけてみろと言われても「不要」としか言いようがないほどの水の状態です。そんな状態のプールでしたが、体育の授業の中でおよそ2時間かけて子どもたちと一緒に大掃除しました。その時の通信です。プール授業が始まりました。
運動会の翌週から小学部3年生以上は、体育の授業を利用してプール掃除を行なってきましたが、ようやく今週から、SARSへの対応を十分検討した上で、水泳授業が始まりました。SARSがおさまるまでの当分の間、週に1時間の水泳授業となりますが、できないかもしれないという当初の予想からは大きな前進ではないでしょうか。SARS のおかげで運動会やその他の行事も制限を受ける中、水泳授業までもが中止になったの
では、子どもたちも含めて、ストレスがたまるばかりですね。この台湾の暑い夏を乗り切るには、やっぱり水泳ですよね。だれもが楽しみにしていたのですから。
掃除は先生方の協力もあって、今年も去年に引き続き、小学部3年生以上の学年は全て2回から3回のプール清掃を念入りに行ないました。去年の10月からおよそ8ヶ月間にたまったゴミやプールの底のヘドロを見たとき、小さな学年の子どもたちほど大きな悲鳴と、いやだという表情がありありと見受けられました。ヘドロの中にはヤゴや変な虫などがウヨウヨ、そして、強烈なにおい!…初めての人ならそばによるのもいやな光景でしょう。しかし、高学年になるほど、特に中学部などはプール掃除と聞いて歓声が上がるほどです。うれしいじゃありませんか!掃除でこんなにも喜んでくれるなんて!どの学年も「自分たちが使うプールを自分たちの手できれいにしよう!」を合言葉に全員が汗だくになり、そして、水でびしょびしょになりながら一生懸命に磨いてくれました。日本でもプール掃除は生徒の手で行なっていましたが、その後の生徒たちの動きや考え方は、掃除の前と後では、大きく変わったように感じました。「働く事の大切さ」を実体験できたわけですからね。
「誰かが掃除をやらなければならない。自分たちで使用するプールでしょ?自分たちで掃除するのが当然じゃない?だから、苦労して掃除した場所はきれいに保とうよ!」教師が声を張り上げて指導しなくても、子どもたちから自然とこんな声が上がってきました。まさに道徳もからんだ人格形成上必要な授業だと思います。掃除の大切さを教える事は難しい事です。なぜなら、「楽しい!」と思える事が少ないからです。しかし、プール掃除は楽しい掃除の1番手です。この掃除を業者に頼むなんて、大事な子育てを他人にお願いするようでもったいなくてできません。この掃除を通して台中校の子どもたちも、働く事の大切さや、掃除をする人の苦労、感謝の気持ちをはぐくんでくれた事と思います。お子さんにも聞いてみてください。「掃除は楽しかったかい?」きっと来年もやりたいと言ってくれると思います。
どうですか保護者の皆さん、来年の掃除は一緒に体験してみませんか?童心に返れて楽しいですよ!! そのプールも夏休みの間は、子どもたちの歓声も聞こえず、ひっそりとしていました。しかし、誰も入らないプールであっても、2学期に向けて水の管理をしなくてはなりません。水の消毒のために塩素剤を投入し、循環機を動かし続けました。日直の先生方にお世話になり、きれいな状態のプールで2学期を迎えることができました。子どもたちと共にきれいにしたプールです。また、たくさんの先生方にも管理でお世話になっています。その苦労があって今のきれいなプールの状態があることに大きな意義があると思います。そのプールも10月以降は、また再び来年まで陽の目を見ることはありません。せっかくの立派なプールですし、今年は魚でも放流して来年の大掃除に小学部1年生から魚つかみ取り大会でもして、もっともっと掃除を楽しみたいですね。きっと服の濡れなんて、全然気になりませんよ!