家庭、地域社会、学校を結ぶ情報通信                       NO308

2003年(平成15年)6月6日発行

大 王 や し

 

発 行 所  台中日本人学校   電 話     2567−2079

                   FAX     2567−2085

                   e−mail  tjs97@ms18.hinet.net

                   ホームページ

http://www.geocities.co.jp/NeverLand/4976/

            校長室より

校 長  松 井 幹 夫

1.運動会を振り返って

5月23日(金)に、子どもたちが、楽しみにした運動会を、「輝く瞳 燃える心 ベストをつくそう! 台中校の団結 〜みんなの心が 一つになる日〜」のスローガンの下、無事実施することができました。当日は、前日までの不順な天候とはうって変わり、子どもたちが、何度も水分補給をするという台湾の暑さが戻る暑い日となりました。

赤組は、今まで10年連続で負けていたので、今年は、何とか優勝をと練習のときから気合が入り、白組は、11年連続の勝利を目指し、開始当初から両軍白熱した運動会となりました。                

両軍の勝利を目指した応援も、中学部のリーダーが先頭に立ち、声もかれんばかりの熱の入ったものでした。最後の種目「選抜リレー」で、勝負が決まるという熱戦を展開し、624対604で、11年ぶりの赤組優勝で幕を閉じることができました。

当日の昼食は、両軍が小学部の1、2階のオープンスペースに分かれ、勝利を目指し、楽しく食べていました。その中での心温まるお話を一ついたします。「校長先生、今日の私のお弁当のおかず何だか知ってる。お母さんが、特別に、敵に勝つために、トンカツにしてくれたの。」と、目を輝かせながら話してくれました。いい話ですね。周りに何人かそのようなお弁当を持ってきていた子どもたちがいました。

来年は、親子一緒に、トンカツの入ったお弁当を食べることができる運動会が実施できることを祈りつつ、実りの多かった一日を振り返りました。

 

2.台中縣政府教育局よりマスク及び耳体温計をいただく

台中縣政府教育局から、台中日本人学校の子どもたち・教職員の健康状態を心配してくださり、SARS予防のためのマスクと耳体温計をお送りくださいました。マスクは、先日配布いたしました。耳体温計は、子どもたちが登校後の検温に活用しています。

最初は、マスク・耳体温計等の医療品も不足し台湾政府も困っているに、日本人学校にまでもいただけるのかと耳を疑いましたが、届けていただき、感謝の気持ちで一杯です。 

台湾の人々は、「互恵」(広辞苑によると、特別の便益・恩恵などを、相互にはかりあう合うこと)の精神が篤く、困っている人がいれば、自分を犠牲にしてまで、他人を助けるという気持ちがあるというその姿を実際に見せていただきました。台湾に何かことがあったら、今度は、こちらが、進んでその精神を発揮したいと思いました。

            

運動会  5月23日 金曜日

 保護者の参観はなりませんでしたが,元気いっぱいに運動会を行ないました。




6月保健室便り             
養護教諭 

 

                       

 今年は、久しぶりに赤組の勝利で運動会は終わりました。

皆さん、ご苦労さまでした。

思い切り体を動かした次の日、おなかや手足の筋肉が痛くなることがあります。これを「筋肉痛」といいます。激しい運動をすると、筋肉に細かい傷がつきます。とても小さな傷なので、運動したすぐ後には痛みを感じませんが、この傷を治そうとして血液がたくさん集まってきます。すると、そこが熱を持って腫れてきて、痛く感じるようになるのです。

 年をとると筋肉痛を感じるのが遅くなります。老化で血液の流れが悪くなり、筋肉が傷ついた場所に血液が集まるのに時間がかかるためです。

 ● なぜ起こる?筋肉痛● けがをなおしてくれるのは・・・ みなさんはけがをしたときどうしますか。あわてて薬をつける?ばんそうこうを貼る?薬がけがを治してくれるのでしょうか。今回は、手当の意味について考えてみましょう。走っていたら転んでしまい、ひざをすりむいてしまいました。

1 あなたならどう手当しますか。

すりむいたときは、まず水道の水で傷口についた土や砂を洗い流すこと。土や砂には細菌がたくさんついているので、まずそれをきれいに洗い流して、傷の中に細菌が入らないようにします。少し痛いけれど、傷を早く治すためがまんしてください。

傷口をきれいにしてから、消毒液をつけて、傷に入り込んでしまった細菌を増やさないようにしましょう。小さなすり傷の時には、これで手当は終わりです。

傷が大きいときには、傷口がかわくまできれいなガーゼでおおっておきます。あとは、体にそなわった力が傷を治してくれます。

2 けがの治るようす

次の日くらいに、すりむいたところからっぽい汁みたいなものが出てくるかもしれません。けれども、それはあなたたちの体が、傷口から入ってきた細菌を追い出そうと戦っているしるしです。黄色い汁は「うみ」といって、たたかい終わった白血球や細菌のなのです。何日かたったら、今度は傷口がかわいてかさぶたになってきます。かさぶたは新しい皮ができるまで、傷口を守ってくれるものです。自然にはがれてくるまで、めくらないようにしましょう。 

 

 

 

 

子ども相談室より−5−

教育相談担当

返事がいいと前向きになる。返事がいいと幸福になる。

 「ハイ!」という返事は、幸福をもたらす魔法の言葉とある本に書いていました。「ハイ」という返事は、とても気持ちがいいものですよね。「ハイ」は、漢字にすると『拝』です。つまり、相手を敬う心から生まれたもののようです。相手を大切に思う前向きで肯定的な意志が、この「ハイ」という一言には込められているのではないでしょうか。さらに、「ハイ」という返事は、自分を素直にし、前向きにさせる不思議な言葉だと思いませんか。名前を呼ばれて、返事が素直にできると、性格が次第に素直になっていくような気がします。性格が素直だとよいこともたくさんありますよね。素直であれば、多くの人から多くのことを学ぶことができ、誰からも好かれる人になれると思います。そして人の意見に耳を傾け、自らを正すことも伸ばすことも容易になると思うのです。“経営の神様”と称された松下幸之助氏が「経営のコツは、素直さにある」とまで言われたほど、大人にとっても大切な徳だと思いますが、皆さんはどう感じられるでしょうか。

 さらに、明るく元気よく「ハイ!」と返事ができると、まわりの人をも明るく、前向きにしていくことができると思います。お店で、この「ハイ!」という返事が響くのなら、店内の雰囲気は必ずよくなり、お客様も「あそこは感じがいいお店よ」と言ってくださるようになるでしょう。学校でも、返事は小学1年生が入学してきたときに、まず初めに「しつける」べき授業の基本マナーです。しかし、一度教えれば、全員がいつでもできるようになるものではありません。何度もほめたり、注意を促したりする根気のいる指導が必要です。数ヶ月かけて継続し、子どもの身についたものになるかどうかは、担任教師の意識と根気強さにかかっているといっても過言ではないでしょう。現在、小学部1年担任の井上先生も根気強くあいさつと「はい!」の継続指導を行われていますし、それ以外の学部・学年においても継続指導が行われているところです。授業中いつでも、「ハイ」という気持ちのよい返事が響く学級なら、日本で話題になっている学級崩壊など起こるはずがないと私は思うのです。

 さて、ご家庭では、子どもたちにどのような返事をさせていらっしゃるでしょうか。子どもが、「うん」とか「は〜い」とか言うときには、恐らく甘えの心があるでしょうね。返事をしないときには、怠けていることもあるでしょう。そのようなときに、子どものやる気や自立心は育たないと思います。家庭でも「ハイ」という返事ができるようにしつければ、子どもはより素直になり、明るく前向きな子どもになっていくと思いますが、いかがでしょうか。

 

ペンリレー

 ここには,保護者や地域の方,学校関係者からの思いをリレーの形で掲載させていただきます。今回は,台中日本人学校中学部1年副担任です。

「 出 会 い 」

わたしは学生時代には人の言うこと、特に教師の言うことはあまり聞かない生意気な子供でした。理由は特になかったのですが、高圧的な物の言い方をし、すぐ暴力をふるう先生が性格的に嫌いだったからかもしれません。わたしの中学時代には、そのような先生が多かったのです。

わたしが中学3年生のとき、故郷の伊豆大島三原山が噴火し、1ヶ月間東京にある文京区スポーツセンターで生活しました。そして、その間近くの文教第一中学校に編入し、東京の都会の中学生と勉強しました。わたしの担任は女性の先生でした。それまでに私が知っている女性の先生の印象は、わたしにとっては悪かったので、会う前は初めから、半ばばかにしていました。ところが私はそこで、他人を自分の今までの短い経験で決めつけていたことを、初めて痛感しました。

その先生は非常にいい先生でした。まず何かする前は、なぜそれが必要か説明してくれました。私にはそれがとても新鮮で、感動さえ覚えました。また、生徒の話をよく聞いてくれる先生で、毎日、今思えばきっと忙しい時期なのに、大島から来た短い期間しかいないであろう中学生に、誠意を持って接してくれました。この先生との出会いがなければ、私は教師に対しいい印象を持っていなかったでしょうし、ましてや今、教師という職業を選んでいないと思います。

人は、人と会うと、必ずなにか影響をうけると思います。「その人のようになりたい!」というのが私のパワーの源かもしれません。また「あんな人間にはなりたくない!」というのもわたしの道徳心や正義感を育てていると思います。しかし、やはりいい人と会うとそれだけで生活するのが楽しくなります。

 

教師になってから、特に「野球」というスポーツを通して、野球をしていなかったら決して会えないような方々と接する機会が多くあります。また野球というスポーツもわたしにとってはひとつの出会いであり、野球がまた新たな人との出会いを作ってくれています。

 例えば普通あまり交流のない他府県の先生方や、高校・大学の先生、プロ野球選手やコーチ、全国の少年野球指導者、野球メーカーの方々など。また、私が教員採用試験に合格したのも、「志望理由のひとつに「部活動で野球を指導したい」というものがあったかもしれないよ」と、後で初任校の校長先生に言われました。

野球を始めたときは、大げさに言えばこんなに人生を左右するようなスポーツになるとは思いもよりませんでした。高校時代の練習はとてもきつく何度もやめようと思いましたが、一度始めたことをやめるのはくやしかったので、続けました。続けていたからこそ、そのようないい出会いがあったのだと思います。

 わたしはお酒が大好きです。しかし一人ではめったに飲みません。お酒の席で人と話すのが大好きなのです。わたしは、特別な用がない限りはお酒の席に人をさそったり、また誘われたら行くようにしています。お酒が好きですし、またそこで新たに人と出会ったり、普段あまり話していない人と話すことで、その人の考え方や、自分が経験したことのないお話を聞くと、その後必ず自分自身が変わります。ですから、そのようなお酒の席にあまり顔を出そうとしない友人を見ると、もったいないと思います。(でも飲めない方はつらいですよね。お母さんお父さんありがとう)わたしにとってお酒の席というのは、仕事の後の出会いの場であり、学習の場でもあるわけです。

 

英語に興味をもったのも、今思えば、いろんな人と出会い、話を聞きたいという欲求からかもしれません。英語が話せ、読めることができるおかげで、様々な人や、本に出会うことが出来ました。これが他の教科にはない、外国語を学習する一番のすばらしさだと思います。日本に住んでいる外国人から見た日本・日本人の話はとても興味深いものですし、外国の話は行ったことのない私にとってはこの上なくおもしろいのです。

少しずつですが、今北京語を学習しています。それにより、よく夕食を買いに行く屋台の方々と交流することが出来るようになりました。最近では買い物をしなくても、挨拶をかわします。また買い物に行ったときには、わたしに北京語や、台湾語を教えてくれる先生になってくれます。屋台では何人か、日本語を話す老人と出会いました。その方々は、私にいろいろなことを教えてくれます。その方々のお話を聞くだけで、台湾に来て良かった、また私の知らないことを知っている人に出会えた、と思っています。

 

日本人学校の試験を受験しようと思ったのも、ある尊敬している先生の話を聞いてからでした。その先生は酔うと必ずこういいます。

「先生ねぇ〜、人生出会いよ。人を通して全然まったく知らない人とまた出会える、こんな面白いことはないじゃない。でもそれをつかもうとするか、しないかが問題なんだよ。おれに言わせりゃ、せっかくのチャンスを逃がしているやつがたくさんいる」

 出会いがあれば、かならず別れがあるとよくいいますが、死別以外は、また会えるチャンスがあると思います。ただ、今いる環境が自分にとって居心地がいいと、そこから抜け出すのに勇気がいるし、また新しい環境が自分とあっていないと思ってしまえば、前の環境を懐かしみ、過去ばかり振り返ってしまいます。私自身、日本人学校の試験を受けるのにはかなり勇気がいりました。ですが、この先生の言葉に後押しされ、台中日本人学校に赴任し、また多くの人出会うことができました。

「人生でこれほど他人に親切にしてもらったことはないよね」

妻と先日こう話しました。親切にしてもらうことで、人に親切にしようという気持ちが自然に起きてきます。これも台湾に来たことで知ることが出来ました。確実に自分が変わり始めているのがわかります。

あと3年間、台湾でいろいろな人と会えると思うととても楽しみです。私に会ったら、どんどん話しかけてくさい、お願いします。